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天然由来のDNAポリメラーゼ阻害物質の探索

研究課題

研究課題/領域番号 08772007
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関北海道大学

研究代表者

繁森 英幸  北海道大学, 薬学部, 助手 (70202108)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード天然物 / DNAポリメラーゼ / セラミド / 海洋細菌 / スルホネート基
研究概要

DNAポリメラーゼは細胞増殖に不可欠であり、とくに真核細胞のDNAポリメラーゼαは、核のDNA複製において中心的な役割を担っている酵素であるため、これを阻害する物質は新しい抗癌剤のリ-ドとして期待される。そこで本研究では、海洋生物、微生物、植物などを材料とし、DNAポリメラーゼ阻害活性を指標としてスクリーニングを行い、新しい阻害物質の探索を行った。以下に本年度の研究成果の概要を報告する。
薬用植物、海洋動物、微生物の抽出物について、DNAポリメラーゼ阻害活性を指標としてスクリーニングを行った。その結果、海洋細菌Flavobacterium sp.より分離した新規セラミド関連化合物にDNAポリメラーゼαに対する阻害活性が認められた。また、海綿動物Hippospongia sp.より分離したタウリンを含む脂肪酸関連化合物には、DNAポリメラーゼβに対する阻害活性が認められたが、他のポリメラーゼには阻害作用を示さないことがわかった。古細菌より分離したグリセロ糖脂質に強いDNAポリメラーゼα阻害活性が認められた。これらの活性物質にはスルホネート基や硫酸エステル基が含まれており、これらの官能基のない化合物にはDNAポリメラーゼ阻害活性がほとんど認められないことから、活性には長鎖のアルキル基に加えて、スルホネート基や硫酸エステル基が重要であると考えられる。今後さらに新たな活性物質のスクリーニングを行うとともに、活性発現に重要な構造因子の特定を行いたいと考えている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J. Kobayashi: "Flavocristamides A and B, new DNA polymerase α inhibitors from a marine bacterium Flavobacterium sp." Tetrahedron. 51. 10487-10490

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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