• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

光学活性アルミニウム錯体を触媒に用いる連続不斉炭素-炭素結合生成反応の開発

研究課題

研究課題/領域番号 08772012
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関東京大学

研究代表者

荒井 孝義  東京大学, 薬学部, 助手 (80272483)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード触媒的不斉合成 / アルミニウム / リチウム / ビナフトール / マイケル反応 / アルドール反応 / 自己集合 / ハイドロホスホニレーション
研究概要

LiAlH_4と(R)-BINOLから容易に調製できるAl-Li-(R)-bis(binaphthoxide)錯体(ALB)を開発し、室温下においても99%の不斉収率で目的物を与える触媒的不斉マイケル反応の開発に成功した。また、本反応系にアルデヒドを共存させることにより、中間体として生じているものと考えられる光学活性アルミニウムエノラートを補足することにも成功した。これは、触媒的不斉マイケル-アルドール反応の初めての成功例である。さらに、本錯体の触媒活性は、塩基性アルカリ金属試材の添加により向上し、不斉収率の低下を招くことなく、反応速度を増大させ触媒量を軽減できることを見出した。不斉源を有さない塩基性試材は触媒量で速やかにマイケル反応を進行させることから、本結果は塩基性アルカリ金属試材とALBの間に自己集合の作用が存在し、ALBが塩基性アルカリ金属試材を取り込むことでより高活性な触媒に変化しているものと考えられる。触媒的不斉マイケル反応に適して触媒としては、中心金属をアルミニウムからガリウムに変えた錯体も有効であった。初の連続触媒的不斉マイケル-アルドール反応の開発に成功したことにより、現在本反応を鍵行程とするプロスタグランジン類縁体の触媒的不斉合成を検討中である。また、付随的な成果として、本ALB錯体がアルデヒドの触媒的不斉ハイドロホスホニレーション等にも有用な不斉触媒にもなることも見いだした。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 荒井孝義: "A New Multifunctional Heterobimetallic Asymmetric Catalyst for Michael Additions and Tandem Michael-Aldol Reactions" Angew.Chem.Int.Ed.Engl.35. 104-106 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 荒井孝義: "Self-Assembly of Heterobimetallic Complexes and Reactive Nucleophiles : A General Strategy for the Activation of Asymmetric Reactions Promoted by Heterobimetallic Catalysts" Chem.Eur.J.2. 1368-1372 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 荒井孝義: "Catalytic Asymmetric Synthesis of α-Hydroxy Phosphonates Using the Al-Li-BINOL Complex" J.Org.Chem.61. 2926-2927 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi