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光学活性なジエン鉄カルボニル錯体の効率的合成法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 08772017
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 化学系薬学
研究機関大阪大学

研究代表者

竹本 佳司  大阪大学, 薬学部, 助手 (20227060)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードジエン鉄カルボニル錯体 / 不斉合成 / メソ型化合物 / 不斉アルキル化反応 / ジアルキル亜鉛 / アルデヒド / (S)-diphenyl-(l-methylpyrrolidin-Z-yl)
研究概要

申請者は、これまでジエン鉄カルボニル錯体の鉄カルボニル部が非常に高い不斉誘起能を有する優れた不斉補助基となりうることを明らかにし、その応用として昆虫フェロモン、アルカロイドなど生理活性天然物の不斉合成を完成し、報告してきた。今回は、ジエン鉄カルボニル錯体をより実用的な不斉補助基とするため、光学活性なジエン鉄カルボニル錯体の優れた大量合成法の確立を目指した。
まず、2,4-ジエノカルボン酸に対し種々の光学活性なアルコール(8-phenylmenthol,exo-exo-2-(arylsulfonamido)-3-borneol)を縮合させて光学活性なエステル体を合成し、基質のジアステレオトピックなジエン面を識別させるジアステレオ選択的な錯体形成反応を検討した。しかし種々の鉄カルボニル化反応[(i)Fe_2(CO)_9,(ii)(cyclooctene)_2Fe(CO)_3など]を行ったが、ジアステレオ選択性を62%de以上にすることは出来なかった。
そこで次に、基質合成が容易でかつプロキラルな1,6-ヘキサジエナ-ル錯体を合成し、不斉な試薬を用いてプロキラルな二つのアルデヒドを識別させる触媒的不斉反応の検討を行った。その結果、還元反応では高い不斉収率は得られなかったが、触媒量のアミノアルコール存在下ジアルキル亜鉛を用いる触媒的不斉アルキル化反応により、理論上得られる四つの異性体の内ただ1つのアルキル付加体を高エナンチオ-高ジアステレオ選択的に得ることに成功した。すなわち一度に二つの不斉点を立体選択的に構築しながら、目的とする光学活性なジエン鉄カルボニル錯体を簡便合成する手法を確立した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Yoshiji Takemoto: "Asymmetric Synthesis of (Diene) Fe (CO)_3 complexes via Catalytic Enantioselective Alkylation with Dialkylzinc" Tetrakedran Letters. 37・19. 3345-3346 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Chuzo Iwata: "〔 Fe (diene) CO_3〕 complexes as a guide in stereocontrol. Applications to the asymanetric synthesis of natural products" Journal of the Chemical Society,Chemical communications. -・22. 2497-2504 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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