研究課題/領域番号 |
08772025
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
化学系薬学
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研究機関 | 熊本大学 |
研究代表者 |
松永 浩文 熊本大学, 薬学部, 助手 (10274713)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 2-オキサゾロン / ラジカル環化反応 / 2-オキサゾリジノン / 3連続不斉中心 / 2-アミノアルコール / マクロライド / 不斉補助剤 / ジクロロアシル |
研究概要 |
今回、抗生物質エキノカンジンやブレオマイシンあるいはシクロスポリンに含まれる3連続不斉中心を有する異常水酸化アミノ酸類を標的化合物として選定し、これらの逆合成から考え、methyl基、benzyloxymethyl基、(E)-2-butenyl基を含むジクロロアシル化アポカンファンカルボン酸類をキラルペンダントグループとした検討を行った。 これらN-アシル-2-オキサゾロン体のベンゼン溶液をRuCl_2(PPh_3)_3触媒存在下加熱環流すると、トリハロアセチル基の時と同様、いずれの場合にも二重結合部位に関しては完全な位置及びジアステレオ選択性で分子内ラジカル付加反応が進行し12員環マクロライド体が好収率で得られた。α位炭素上の立体制御は、4-メトキシ化の後、(TMS)_3SiHによる還元的脱ハロゲン化により91-99%d.e.と高いジアステレオ選択性を実現した。これらの構造はX線結晶解析及びNOEスペクトルデータより決定した。得られた光学活性環化付加体は、LiBH_4-MeOH(1:2)により還元的に脱アシル化され、ここに3連続不斉中心をもつキラル構造の立体選択的構築に成功した。 このようにして得られた各種光学活性2-oxazolidinone体は、4位メトキシ基の置換変換を含めてそれぞれの標的化合物に向け、現在その合成を鋭意展開中である。特にbenzyloxymethyl体は、2種のヒドロキシメチル基が保護基により明確に識別されており、3連続不斉中心からなるアミノアルコール系キラル構築材として汎用性高い利用が期待されるものである。
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