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血管の老化と血漿中プロテオグリカンの質的量的変化

研究課題

研究課題/領域番号 08772055
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 物理系薬学
研究機関千葉大学

研究代表者

豊田 英尚  千葉大学, 薬学部, 助手 (70217579)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードグリコサミノグリカン / プロテオグリカン / ヘパラン硫酸 / コンドロイチン硫酸 / 血漿 / 血管 / 老化 / HPLC
研究概要

まず血漿グリコサミノグリカン(GAG)をプロテオグリカン(PG)として分離する簡便な分画法を確立した.検討の結果,0.1MNaClを含む50mMリン酸緩衝液(PH6.0)で平衡化したDEAE-Sepacelカラムに血漿を直接注入し、1.0MNaClを含む同緩衝液で溶出することによって,カラムベッド量の1/10容までの血漿から定量的に血漿中PGを分画できることが明らかになった.血漿中GAGを分析する前処理法として従来用いられてきた,プロナーゼ消化,エタノール沈殿,CPC沈殿を組み合わせた方法に比べると約50%増のGAGを回収することが可能であったことから,今後の血漿中PGの研究に有効利用されることが期待される.血漿中GAGの大部分は低硫酸化コンドロイチン4硫酸(LSC)であるがその起源物質は明らかにされていない.そこでPG画分から,各種クロマトグラフィーによってLSCプロテオグリカンを精製したところ,細胞増殖因子として最近注目されているインター-α-トリプシンインヒビターであることが明らかになった.さらに加齢との関係を調べるために平均年齢25および60才の健常ヒト血漿100μlを用いて分析した結果,血中濃度はLSCとしていずれも約10ppmであり,質的,量的変化を見いだすことはできなかった.続いて血管と密接な関係が予想される血漿中ヘパラン硫酸の分析を行ったところ、10mlの血漿を痕跡量のヘパラン硫酸(HS)由来不飽和二糖しか検出できないことがわかった.存在濃度は20ppb以下ときわめて微量であり,尿中に1ppm程度のHSが存在することから,尿中HSは血漿由来ではないことが予想された.今後血漿中HSのさらに詳細な分析を継続していく予定である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] T.Imanari,T.Toida,I.Koshiishi and H.Toyoda: "High-performance liquid chromatographic analysis of glycosaminoglycan-derived oligosaccharides" Journal of Chromatography A. 720. 275-293 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] G.Qui,H.Toyada,T.Toida,I.Koshiishi and T.Imanari: "Compositional analysis of hyaluronan,chondroitin sulfate and dermatan sulfate : HPLC of disaccharides produced from the glycosaminoglycans by solvolysis" Chemical & Pharmaceutical Bulletin. 44. 1017-1020 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Huang,Y.Washio,M.Hara,H.Toyoda,I.Koshiishi,T.Toida and T.Imanari: "Simultaneous determination of dermatan sulfate and oversulfated dermatan sulfate in plasma by high-performance liquid chromatography with postcolumn fluorescence derivatization" Analytical Biochemistry. 240. 227-234 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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