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腎狭窄性高血圧モデルを用いた腎局所レニン-アンジオテンシン系の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08772078
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関東北大学

研究代表者

吉田 真  東北大学, 薬学部, 助手 (90201011)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアンジオテンシン / 高血圧 / 腎臓
研究概要

近年、様々な組織においてレニン-アンジオテンシン系の各コンポーネントの存在が報告されており、従来から知られている全身性のものとは異なった調節を受けていると考えられる、局所レニン-アンジオテンシン系が注目されている。昨年度、我々はヒト本態性高血圧症のモデル動物である高血圧自然発症ラット(SHR)を用いて、アンジオテンシン変換酵素阻害薬の腎局所レニン-アンジオテンシン系に対する影響を検討した。その結果、腎組織中のアンジオテンシンIIの濃度は血圧に比例して低下するが、血漿中のアンジオテンシンII濃度は変化しない事を見出した。本年度は本態性高血圧症の原因解明の一端として、高レニン性の実験高血圧モデルであるtwo-kidney, one-clip (2K-1C)ラットを用いて同様の検討をおこなった。
2K-1Cラットを作成して4週間飼育し、高血圧が十分に発症した時点から、アンジオテンシン変換酵素阻害薬エナラプリルを7日間経口投与した。エナラプリル3mg/kg/day投与により、投与前値159mmHgから約33mgHgの降圧が観察された。この時、腎組織中のアンジオテンシンIIの濃度は血圧に比例して低下したが、SHRとは異なり血漿中のアンジオテンシンII濃度も同様に低下した。またアンジオテンシンI濃度には変化は観察されなかった。これらの結果は、エナラプリルの降圧効果には全身性のアンジオテンシンII量および腎局所のアンジオテンシンII量の減少が関与していることを示唆している。またこの時、腎糸球体および尿細管のアンジオテンシンII受容体量は減少しており、この事が降圧作用の一因であると考えられた。
今後、異なる種類の実験高血圧モデルを用いるなどし、高血圧症における腎局所レニン-アンジオテンシン系の役割をさらに検討していく予定である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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