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クラスCβ-ラクタマーゼHelix8,9間ループの基質特異性に与える影響

研究課題

研究課題/領域番号 08772079
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関千葉大学

研究代表者

額賀 路嘉  千葉大学, 薬学部, 助手 (20251150)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワードβ-ラクタマーゼ / 薬剤耐性 / 基質特異性 / 部位特異変異導入 / ループ構造 / オキシイミノ系β-ラクタム剤
研究概要

クラスCβ-ラクタマーゼのα8-α9間ループ構造へのアミノ酸挿入変異によるオキシイミノ系β-ラクタム剤への基質特異性拡張の要因を調べるために以下の2テーマで変異β-ラクタマーゼを作成し、解析を行なった。
アミノ酸挿入数変化:210位Arg以後にAlaを1から4残基までそれぞれ挿入したAVRA,AVRAA,AVRAAA,AVRAAAAの配列を持つ変異酵素を作成した。精製酵素の酵素化学的解析より、挿入Ala数の上昇とともに段階的なオキシイミノ系β-ラクタム剤分解のκcatとKm値の上昇が観察さた。アズトレオナム分解反応中間体として2種類の不活化体が観察され、より安定性の高い不活化体の割合はκcat値の上昇に伴い低下した。
アミノ酸挿入位置変化:α8-α9間は約50残基からなる長いループ領域である。GC1β-ラクタマーゼでの3アミノ酸挿入位置を含む5箇所にAla-Ala-Ala挿入を導入した変異遺伝子をそれぞれ作成した。GC1β-ラクタマーゼの変異部位と異なる位置へAla-Ala-Alaを挿入した変異遺伝子導入大腸菌でもオキシイミノ系β-ラクタム剤への基質特異性拡張が観察された。
以上の結果からα8-9間ループ上の挿入変異はオキシイミノ系β-ラクタム剤を基質としたときのアシル中間体のコンフォメーションに影響を及ぼし、その安定性を低下させ分解活性を上昇させることが明らかとなった。またその範囲もGC1β-ラクタマーゼで報告した位置以外にα8-9間ループの広範囲にわたっており、α8-9間ループはアミノ酸置換のみならず挿入変異においても基質特異性拡張変異のホットスポットであることが明らかとなった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 額賀路嘉、澤井哲夫他3名: "クラスCβ-ラクタマーゼのオキシイミノ系β-ラクタム剤に対する基質特異性拡張" 第25回薬剤耐性菌シンポジウム講演記録. 16-17 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 額賀路嘉、澤井哲夫: "ヘリックス8.9間ループ領域へのアミノ酸挿入変異によるクラスCβ-ラクタマーゼの基質特異性拡張" 日本細菌学雑誌. 52(1). 241- (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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