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アシアロ糖タンパク質レセプターを用いたプラスミドDNAの肝細胞選択的送達法の確立

研究課題

研究課題/領域番号 08772091
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関京都大学

研究代表者

西川 元也  京都大学, 薬学部, 助手 (40273437)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード遺伝子治療 / アシアロ糖タンパク質レセプター / プラスミドDNA / 肝臓 / デリバリーシステム / ターゲティング
研究概要

先天性遺伝子欠損をはじめとする各種難治性疾患の治療に対する遺伝子レベルでの治療法として、治療上必要なタンパク質をコードしたプラスミドDNAを直接生体に投与する治療法が大きな注目を集めている。しかし、プラスミドDNAは生体内での安定性が非常に低いため、医薬品としての利用に際してはDDSの適用が必要不可欠であると考えられる。中でも、薬物を標的部位に効率よく送達することを目指すターゲティング型DDS製剤を開発することにより、プラスミドDNAを目的とする細胞内へ送達して初めてこうした遺伝情報を薬物として利用する道が開かれるものと考えられる。本研究では、プラスミドDNAの肝細胞選択的送達法の確立を目的として、chloramphenicol acetyltransferase(CAT)をコードしたプラスミドDNA(pCAT)を用い、poly-L-lysine(PLL)にガラクトース修飾を施すことにより開発した肝細胞ターゲティング型キャリアー(GaL-PLL)との複合体を調製しその体内動態特性について検討した。平均粒子径約180nmかつ全体として弱負電荷を有するように設計したpCAT/Gal-PLL複合体は、静脈内投与後速やかに肝実質細胞に取り込まれることが明らかとなった。この時の遺伝子発現を免疫組織染色法により評価したところ肝臓内にCATの発現が認められたことから、本複合体投与によりin vivoでの肝細胞選択的遺伝子送達が達成できることが明らかとなった。また、安定な複合体の形成、肝癌細胞に対する遺伝子発現ならびに肝実質細胞への送達効率には用いるGal-PLLの分子量やガラクトース修飾率などの要因が重要であることも明らかとなった。以上のように、本研究の成果はプラスミドDNAの医薬品としての実用化に必要不可欠の情報を提供するものと思われる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] H.Hirabayashi: "Development and pharmacokinetics of galactosylated poly-L-glutamic acid as a biodegradable carrier for liver-specific delivery" Pharm.Res.13(6). 880-884 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] M.Hashida: "Pharmacokinetics and targeted delivery of proteins and genes" J.Controlled Release. 41(1,2). 91-97 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Takakura: "Control of pharmacokinetic profiels of drug-macromolecule conjugates" Adv.Drug Delivery Rev.19(3). 377-399 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] M.Nishikawa: "Pharmacokinetic evaluation of polymeric carriers" Adv.Drug Delivery Rev.21(2). 135-155 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] M.Hashida: "Targeted delivery of drugs and proteins to the liver via receptor-mediated endocytosis" J.Controlled Release. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] R.I.Mahato: "Physicochemical and disposition characterstics of antisense oligonucleotides complexed with glycosylated poly(L-Lysine)" Biochem.Pharmacol. (in press). (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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