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薬用植物におけるトリテルペノイド生合成遺伝子のクローニングと物質生産への応用

研究課題

研究課題/領域番号 08772103
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関北里大学

研究代表者

鈴木 秀幸  北里大学, 薬学部, 助手 (80276162)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード薬用人参 / 毛状根 / スクアレン合成酵素 / スクアレンエポキシダーゼ / トリテルペノイド
研究概要

本研究では、朝鮮人参毛状根(Panax ginseng)からトリテルペノイド生合成に関与するスクアレンエポキシダーゼ(SQE)とスクアレン合成酵素(SQS)のcDNAクローニングを行った。
まず、毛状根からmRNAを調製し、ラット、酵母のSQEにおいて極めて相同性の高い2つのアミノ酸配列(PDRILGE,TGGGMTV)に基づくプライマーを合成し、RT-PCRを行ったが、予想される位置にバンドが検出されなかった。そして、次に人参λZapII cDNAラィブラリーより、Arabidopsis由来のESTクローン(129F12T7)をプローブとして、スクリーニングを行い、独立した約65万クローンから、1個の陽性クローン(pPGSE-1)を単離した。塩基配列の結果、pPGSE-1は全長1846bpで470アミノ酸残基からなる分子量51,710のポリペプチドをコードしていることが示された。また、pPGSE-1はラット、酵母のSQEとアミノ酸レベルでそれぞれ42%,37%の相同性を示し、補酵素FADの結合領域及び先の実験で用いた2つのアミノ酸領域もよく保存されていた。なお、植物界においてSQE遺伝子が単離されたのは、本クローンが最初である。
また、同ライブラリーからArabidopsis由来のpATSS-4(SQScDNAを含む)をプローブとして、2個の陽性クローン(pPGSS-1,pPGSS-2)を単離した。pPGSS-1は1518bpのインサートcDNAを有し、415アミノ酸残基からなる分子量47,123のポリペプチドをコードしていることが示され、他の植物(甘草、タバコ)のSQSと比較して、アミノ酸レベル約80%の高い相同性を示した。また、pPGSS-2はN末端のアミノ酸領域が欠失したクローンであり、pPGSS-1との比較により人参には少なくとも2種類のSQSが存在することが明らかとなった。
現在、単離したpPGSE-1及びpPGSS-1の酵母での発現解析を利用して、酵素活性触媒に必須なDNA領域の決定を遂行している。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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