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T細胞機能の酸化還元的制御に関わるアミノ酸トランスポーターの同定

研究課題

研究課題/領域番号 08772105
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 生物系薬学
研究機関杏林大学

研究代表者

楯 直子 (宇都宮 直子)  杏林大学, 医学部, 助手 (00201955)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアミノ酸 / トランスポーター / 腫瘍細胞
研究概要

腫瘍細胞に発現の亢進するアミノ酸トランスポーターを同定し、その機能抑制により腫瘍増殖を制御することが可能かどうかを追及することを目的として、腫瘍細胞株を用いたアミノ酸トランスポーターのcDNAクローニングを行った。ヒトテラトカルシノーマ細胞PA-1のcDNAライブラリーを作製し、マウス精巣由来のNa^+依存性中性アミノ酸トランスポーターASCT2をプローブとして240,000個のプラークをスクリーニングすることにより、25個のASCT2と、1個のASCT1を単離した。ヒトpoly(A)^+RNAを用いてノーザンブロットを行ったところ、PA-1においては、ASCT2が、比較的発現の強い腎と比して、極めて強く発現していることが明らかになり、ASCT2が腫瘍細胞に発現の亢進するアミノ酸トランスポータの候補の一つとして位置付けられた。さらに、PA-1からクローニングしたASCT1とASCT2をプローブとしてヒト腫瘍細胞株から抽出したpoly(A)^+RNAを用いてノーザンプロットを行ったところ、肺腺癌RERF-LC-OK、肺小細胞癌RERF-LC-MA、胃指環細胞癌KATOIIIは、ASCT1、ASCT2ともに発現が高く、神経芽細胞腫GOTOにはASCT2の弱い発現が見られ、ASCT1は発現せず、グリオーマKG-1-Cにはともに発現が見られず、メラノーマG-361には、弱いASCT2の発現と極めて強いASCT1の発現が見られた。また同一組織由来で分化度の異なる腫瘍細胞の比較では、ラット肝細胞3'-mRLh-2にはASCT1、ASCT2ともに発現が認められなかったが、肝細胞腫dRLh-84、肝細胞癌FAA-HTC1では、ASCT1のみ強く発現していた。以上の結果より、どのASC型中性アミノ酸トランスポーターが発現するかは腫瘍細胞により異なること、また確かに細胞の腫瘍化とともにASCトランスポーターの発現が亢進することが示された。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Utsunomiya-Tate,N.: "Cloning and functional expression of a novel system ASC-like Na^+-dependent neutral amino acid transporter" J.Biol.Chem.271. 14883-14890 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Fukumoto,K.: "Infrared and raman spectra of N-chloromethylamine" Chem.Phys.202. 253-262 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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