研究課題/領域番号 |
08772107
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
生物系薬学
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研究機関 | 昭和大学 |
研究代表者 |
中谷 良人 昭和大学, 薬学部, 助手 (80266163)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | ホスホリパーゼA_2 / 細胞質ホスホリパーゼA_2 / エイコサノイド / 相互作用タンパク |
研究概要 |
まず、大腸菌を用いてグルタチオン-S-トランスフェラーゼ(GST)融合cPLA_2及びT7-tag融合cPLA_2の調製した。これらを材料にcPLA_2相互作用タンパクの検索を、Far-Western法により行った。その結果、マウス腹腔マクロファージ、マウス骨芽細胞株MC3T3-E1及びラット線維芽細胞株3Y1に、GST-cPLA_2とT7-cPLA_2の双方を用いた際に同様に検出される、分子量約60kDaのタンパク(p60)を見いだした。Far-Western解析を行う際に、バキュロウイルス発現系で調製したcPLA_2を過剰量添加すると、p60のバンドがほぼ完全に消滅したことから、p60はcPLA_2に特異的に結合すると結論した。また、p60は、cPLA_2のN末端138アミノ酸のみを融合した変異タンパクであるGST-cPLA_2(1-138)とも強く結合することがわかった。さらに、p60とcPLA_2の結合をEDTAが阻害した。cPLA_2のN末端領域には、Ca^<2+>濃度依存的な膜移行に必須なCaLBドメインと呼ばれる配列が存在している。従って、p60とcPLA_2の結合は、Ca^<2+>濃度依存的にCaLBドメインを介していることが予想された。p60の細胞内局在性を検討した結果、マクロファージではほぼすべてが膜画分に存在するのに対し、MC3T3-E1細胞では可溶性画分と膜画分の両方に同程度存在した。このことは、p60の機能の多様性を示していると考えられるが、さらなる検討が必要であると思われる。
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