研究課題/領域番号 |
08772136
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
医薬分子機能学
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研究機関 | 東京大学 |
研究代表者 |
影近 弘之 東京大学, 薬学部, 助手 (20177348)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
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キーワード | アミド結合 / 芳香族ウレア / シス型優先性 / 芳香族グアニジン / 層状分子 / 環状アミド / 拡散認識分子 |
研究概要 |
本研究者らがみいだした芳香族N-メチルアミドおよびウレアのシス型優先という立体特性を解析するとともに、その特性を活かした機能性分子、生理活性物質の創製を行った。 1)アミド基やウレア基同様、生理活性物質のキ-官能基としてしばしば見いだされるグアニジノ基もN-メテル化に伴いシス型優先性を示すことを明らかとし、水溶性の芳香族層状分子の合成に成功した。 2)シス型アミドの特性を利用し、一行程で環状芳香族アミドを生成する反応をみいだした。この反応で得られた環状オリゴマー数種について各々結晶構造を明らかとするとともに、溶液中での立体挙動を解明した。 3)核酸塩基の一つであるミトシンと水素結合を形成する芳香族化合物をシス型ウレア骨格に組み込んだ化合物を合成し、溶液中での相互作用を動的NMRにより解析したところ、高親和性を示すことをみいだした。この化合物はビスミトシン誘導体と1:1の混晶を形成した。 4)二本鎖核酸と相互作用しうる芳香族ウレア化合物をデザイン・合成し、その結合性と立体特性ての関係を明らかとした。幾つかの化合物に関して、新たに開発した簡便な核酸結合試験の系においてネトロプシンと同等の活性をもつことを示した。 5)オリゴペプチドを骨格とするヌクレオチド誘導体を合成した核酸塩基としてアデニンを有する化合物がpoly d T, poly Uと特異的に相互作用することをみいだした。
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