• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

小腸オリゴペプチド輸送体の組織及び細胞内分布の免疫化学的解析と薬物輸送特性

研究課題

研究課題/領域番号 08772166
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 応用薬理学・医療系薬学
研究機関金沢大学

研究代表者

崔 吉道  金沢大学, 薬学部, 助手 (40262589)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードペプチド / βラクタム抗生物質 / トランスポーター / 消化管吸収 / 免疫組織化学 / 刷子縁膜 / アンチセンス / アフリカツメガエル
研究概要

1.オリゴペプチド輸送担体cDNAクローン(PepT1)の薬物輸送能の検討
PepT1 cRNAをアフリカツメガエル卵母細胞に微注入しその遺伝子産物の輸送活性を、ceftibuten及びcefadroxilをモデル基質として測定した結果、両薬物ともジペプチド[^<14>C]GlySarと同様の輸送を示した。このことから本輸送担体がβ-ラクタム抗生物質をも基質として受け入れ輸送することが明らかとなった。また[^<14>C]GlySarとceftibuten及びcefadroxilとは共存により相互に阻害が見られたことから、これらが全て同一の認識部位を介して輸送されてることが示された。PepT1の翻訳開始領域付近に対するアンチセンスオリゴヌクレオチドを用いて小腸の全mRNAにより発現する輸送に対する阻害効果を検討した結果、ほぼバックグランドレベルまで抑制された。ことから、上記薬物の消化管吸収が本輸送担体によってほぼ説明できることも示すことが出来た。
2.PepT1の小腸上皮細胞における細胞内局在性および組織間分布の検討
PepT1のカルボキシ末端部分のペプチドを合成、免疫しポリクローナル抗体(anti-PepT1/C)を得ることが出来た。この抗体を用いて、刷子縁膜及び側基底膜のWestern解析、また小腸その他の臓器の組織切片固定標本に対して免疫組織染色を行い、光学顕微鏡及び電子顕微鏡レベルで観察した結果、PepT1が小腸上皮細胞の刷子縁膜にのみ局在する事を明らかにすることが出来た。
3.以上の結果からオリゴペプチド輸送担体として単離したcDNAクローンPepT1がβ-ラクタム抗生物質に対しても輸送活性を持ち、小腸上皮細胞の刷子縁膜に局在し、薬物の消化管からの吸収に寄与していることを実証することが出来た。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] Y.Sai: "Immunolocalization and pharmacological relevance of oligopeptide transporter PepT1 in intestinal absorption of β-lactam antibiotics" FEBS Lett.392. 25-29 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 林喜代美: "小腸オリゴペプチド輸送担体クローンを利用したβ-ラクタム抗生物質の経口デリバリーのスクリーニング系開発への試み" Drug Delivery System. 11(3). 205-213 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi