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リポ蛋白刺激による単球上の表面抗原Mac-1を介する凝固開始機構の検討

研究課題

研究課題/領域番号 08772181
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関金沢大学

研究代表者

森下 英理子  金沢大学, 医学部・附属病院, 助手 (50251921)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード高脂血症 / リポ蛋白 / 凝固亢進 / 単球 / 組織因子
研究概要

1.目的:in vitroにおける、リポ蛋白添加によるヒト単核球あるいは単球の凝固活性化について検討したので報告する。2.方法:種々の濃度VLDL、LDL、HDLを、単核球、単球、リンパ球にそれぞれ添加し、37℃、5%CO_2下で培養し、浮遊液のprocoagulant activity(PCA)、tissue factor(TF)-like activity、TF抗原量を測定した。3.成績:(1)単核球の検討:単核球(単球20%、リンパ球80%の混合)にVLDLを添加した浮遊液では、濃度依存的にPCA、TF-like activity、TF抗原量は増加し、100μg/ml VLDLの添加にてTF-like activityは対照の約20倍、TF抗原量は対照では感度以下であったのに対し、762±79pg/10^5cellまで著増した。LDL、HDLを添加した場合、低濃度では対照と有意差を認めなかったが、100μg/mlの濃度にて対照と有意差を認めた。(2)単球の検討:単球にVLDLを1μg/ml、50μg/mlと各濃度を加えて培養し、浮遊液中のPCA、TF-like activityを測定すると、対照と比較して有意に上昇していた。(3)リンパ球の検討:リンパ球に種々のリポ蛋白を添加した浮遊液では、PCA、TF-like activity、TF抗原量は対照と有意差を認めなかった。4.考察:今回の検討より、VLDLは単球を活性化し、TF産生を促進すると考えられ、高脂血症患者における凝固亢進状態を引き起こす要因のひとつになるかもしれない。リンパ球にリポ蛋白を添加した場合にはTF-like activityを認めず、リンパ球と単球の混在した場合に、より高いTF-like activityを認める可能性が示唆され、この点については今後さらに検討を要する。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (5件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (5件)

  • [文献書誌] Morishita,E.,et al: "Hyperlipidemia and hemostatic system." J Atherosclerosis Thrombosis. 2. S36-S40 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Morishita,E.,et al: "Hypercoagulability and high lipoprotein (a) levels in patients with types II" Atherosclerosis. 120. 7-14 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Morishita,E.,et al: "Hypercoagulability and high lipoprotein (a) levels in patients with aplastic anemia receiving cyclosporine." Blood Coagulation and Fibrinolysis. 7. 609-614 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 森下英理子 他: "リポ蛋白添加による単球での凝固活性の検討" 腎臓. 18巻2号. 26-27 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 森下英理子 他: "高脂血症と凝固線溶系" 動脈硬化. (in press). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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