研究課題/領域番号 |
08772182
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
病態検査学
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研究機関 | 名古屋大学 |
研究代表者 |
野田 明子 名古屋大学, 医療技術短期大学部, 助手 (80252287)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 睡眠時無呼吸症候群 / 生存率 / 閉塞性睡眠時無呼吸 / 心疾患 / 予後 / 年齢 / 動脈血酵素飽和度 / 無呼吸低換気指数 |
研究概要 |
1983-1993年に終夜睡眠ポリグラフィにより閉塞性睡眠無呼吸症候群(OSAS)と診断された148例(男性136例、女性12例)、年齢19-78歳(52.0【plus-minus】 12.3歳)を対象に本邦はじめてのOSASの予後調査を行った。15例が死亡、103例が生存32例は予後不明であった。死亡例は40歳未満の若年層では夜間の突然死が1例、40-64歳の中年層では7例、65歳以上の老年層では7例であった。Kaplan-Meier法により求められた未治療OSAS患者の生存率は、若年層で95.5【plus-minus】4.4%、中年層で79.2【plus-minus】8.9%、および老年層で32.9【plus-minus】17.6%であった。平成4年の厚生省の人口動態統計から得られた本邦の一般人口の平均生存率に比し中年のOSAS患者の生存率は有意に低かった。しかし、老年群では両者間に有意差を認めなかった。1時間あたりの無呼吸低換気回数(無呼吸低換気指数:AHI)≧20とAHI>20の群間に生存率は有意差を示さなかった。心血管疾患を合併しないOSAS患者に比し、心血管疾患を合併するOSAS患者において生存率は有意に低値を示した。比例ハザードモデルを用い予後因子間の影響力を比較したところ、肥満度、AHI、睡眠中の動脈血酸素飽和度低下の程度および心疾患合併の内、心疾患合併が有意な予後の影響因子であった。今回の検討から、1)OSASの予後は、若年層、中年層および老年層間で異なる、2)中年においてOSASが生命予後に影響することが明らかであり、循環器疾患がその重要な規定因子であると考えられた。本邦においてもOSASの有病率は欧米に比して低くなく、特に高血圧症におけるOSAS合併率は高い。しかし、本邦では睡眠センターも普及しておらず、OSASをはじめとする睡眠呼吸障害の社会的認識は未だ低い。さらに、OSASの第一選択とされる経鼻持続陽圧呼吸(nCPAP)および歯科矯正装具などの治療は保険適用となっていない。睡眠呼吸障害クリニックが全国的な規模で拡大される
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