• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

肺癌合併DIC症例における傷害血管内皮細胞由来小胞の病態検査学的意義について

研究課題

研究課題/領域番号 08772189
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 病態検査学
研究機関関西医科大学

研究代表者

香川 英生  関西医科大学, 医学部, 助手 (30278618)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード血管内皮細胞(EC) / Small vesicle(SV) / 組織因子(TF) / DIC
研究概要

申請者は、本研究でまず培養血管内皮細胞(EC)とその表面から放出される小さな膜小胞体(small vesicle;SV)に関する基礎的研究を行った。Lipopolysaccharide(LPS)でECを刺激することによりその培養上清中に放出されたSVを分離し、さらにその表面上に組織因子(TF)が発現していることをFlow Cytometry法、ELISA法、免役電顕法で証明した。我々の得た結果では、SV上のTF発現は、EC表面上での発現と比較してやや遅れて約12時間後にピークを示し、24時間後にはほぼ消失した。またTF依存性のfactor Xaの発現もELISA法で明らかにし、このECから放出されるSVは、procoagulant activityを有していることを証明した。この基礎的検討をふまえて、過凝固状態と考えられるDIC症例においてその血中のSVを検出し、さらにTF発現の有無について検討した。研究課題であった肺癌合併DIC症例については、症例数が十分でなかったため、肺癌も含めた悪性腫瘍や、血液疾患によるDIC78例を対象とした。多血小板血漿を分離し、FCMほうにより血小板分画(SV)におけるTF発現について観察したところ、DICでは他の疾患群(膠原病など)や健常群と比較して、有意にSV上のTF発現が亢進していた。また個々のfactorについて見てみると、DIC患者血中SV上TFは、DIC scoreと正の相関を示し、また血小板数とは負の相関を示した。我々の今回のデータから、過凝固状態において、SVは血栓形成傾向に深く関与している可能性が示唆され、DICの病態を考える上で重要な意味があると考えられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] HIDEO KAGAWA: "Expression of prothrombinase activity and CD9 antigen on the surface of small vesicles from stimulated human endothelial cells" Thrombosis Research. 80. 451-460 (1995)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi