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看護職の手指の常在細菌叢の変化とその要因

研究課題

研究課題/領域番号 08772217
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 看護学
研究機関長野県看護大学

研究代表者

井上 都之  長野県看護大学, 看護学部, 助手 (00281254)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード黄色ブドウ球菌 / 常在細菌叢
研究概要

本研究は常在細菌叢の変化に関するものである。この目的のために幾つかの調査、実験を行った。黄色ブドウ球菌検出用のフードスタンプを用い、手指の約10平方センチメートルの範囲の細菌を接触によって採取する方法で行ったスタッフ40名および、入居老人60名からなる特別養護老人ホームでの一ヶ月置きの追跡の結果、医療従事者で黄色ブドウ球菌の定着は一ヵ月を越えるものではないと考えられた。したがって、黄色ブドウ球菌は少なくと手指皮膚に関しては、一般には通過菌であると判断して良いと考えられる。ただし、手指皮膚のみで考えることは危険であり、特に消失しにくい鼻腔などに保菌している者については定常的に菌が補給されるわけであるから別に考えなければならない。
次に、医療従事者および、非医療従事者計10名について、羊血赤血球寒天培地を用い、手の指先を培地に接触させる方法で、手指のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌の種類および、経時的変化に関して調査した結果、同一者においては、少なくとも数種のコアグラーゼ陰性ブドウ球菌が安定的(少なくとも一ヶ月以上安定的)に存在していることがわかった。常在細菌として認められたのはコアグラーゼ陰性ブドウ球菌(S. warneri, S. capitis, S. epidermidisが大半)が主なものであった。また、別の実験から、レンサ球菌や、グラム陰性桿菌は二三回の手洗いによってほぼ完全に除去されていることから、定着性が非常に低いことが分かった。しかし、一回の手洗いで完全に除去されないことは、手洗いが絶対的ではないことを意味し、使い捨て手袋の使用が必然であることの裏付けとなる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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