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月経前緊張症候群における体水分量の変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08772220
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 看護学
研究機関大阪府立看護大学

研究代表者

渡邊 香織  大阪府立看護大学, 看護学部, 助手 (30281273)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード月経前緊張症候群 / 女性 / 体水分量 / BI法 / 重水希釈法
研究概要

本研究は、月経前緊張症候群(以下、PMS)における不定愁訴と体水分量の変化の関連について検討することを目的とした。
1.質問紙法による不定愁訴
対象は、18〜39歳の健康な女性325名であり、平均年齢は19.7±3.3歳であった。月経前の愁訴は全体の95.3%にみられ、PMSと判断できるものは38.0%であった。また、月経前では、下腹部痛(85.5%)、いらいらする(65.8%)、疲労(63.7%)、乳房緊満(62.0%)、憂鬱になる(59.8%)等の愁訴が大半を占めた。水分貯留を現す愁訴で、「むくみ」を訴えたものは20.1%であった。
2.月経周期に伴う体重と体水分量の変化
対象は、質問紙調査の対象の中から、測定の同意が得られた18〜34歳の健康な女性で、それぞれPMS群(N=17, 24.7±5.3歳)と対照群(N=19, 22.7±5.7歳)に分けて検討した。PMS群の体重変動は、黄体期の前期および後期において、卵胞期に比して有意に増加した。また、黄体期後期の体重は、前期に対して有意に増加することが認められた。一方、対照群の体重変動に関しては、月経周期を通してほぼ一定であった。重水希釈法による体水分量は、PMS群の黄体期では卵胞期に比して1.1±1.91の増加傾向が認められた。一方、対照群における黄体期の体水分量は、卵胞期と比較した場合、0.1±2.71とほぼ一定量であった。以上のことから、PMS群の黄体期でみられた体重増加には、体水分量の増加が大きく関与することが認められ、主観的な不定愁訴としての「むくみ」を客観的評価で示すと体水分量の増加ということに繋がる成績が得られた。また、本研究では、BI法による体水分量(推定)についても検討を加えたところ、両群とも卵胞期と黄体期の体水分量に有意な差が認められなかった。このことは、密度法から除脂肪体重を推定し、同値をもとに体水分量を推定したことに大きな原因があったものと推察された。今後、体水分量を基準とした女性用の簡易推定式の開発が必要と思われる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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