研究課題/領域番号 |
08780032
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
家政学
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研究機関 | 中村学園短期大学 |
研究代表者 |
竹嶋 美夏子 中村学園短期大学, 食物栄養科, 助手 (00241183)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 高密度リポタンパク質 / コレステロール / 動脈硬化予防 / HDL-レセプター / アポA-l / 食事因子 |
研究概要 |
高密度リポタンパク質(HDL)は、末梢組織の余剰のコレステロールを肝臓に逆輸送し、異化させる働きを有し、心筋梗塞や動脈硬化を防ぐ重要なタンパク質である。HDLの動脈硬化予防に果たす役割を解明するためには、コレステロールの逆輸送による最終運搬場所の肝臓細胞膜のHDL-レセプターの同定とその分子解明が必要である。しかし、未だその実体は不明なままである。申請者は、HDLの主要アポタンパク質のアポA-lをDNP化してリガンドブロッティングを行う、迅速かつ簡便なHDL-レセプターの新しい検出法を開発した。この方法で、HDL-レセプターの増減を検索した。モデル動物として、HDLが少なくLDLが多い点でヒトと似ているウサギを用いた。本研究では、まず0.5%コレステロールを添加した食事でウサギを5週間飼育した。これまでの検討から、ウサギの場合、この条件で動脈硬化を伴う症状がみられることを確かめている。このウサギの肝臓のHDL-レセプターの発現を調べた結果、HDL-レセプターの発現は、コントロールに比べ2倍以上増加することがわかった。これは、肝臓にコレステロールを逆輸送するためのアダプテーションとも考えられる。次に、HDL-レセプターの発現を高進する食事条件の検索をめざして、5%ラ-ド添加食、5%コーン油添加食、10%ペクチン添加食でウサギを5週間飼育し、HDL-レセプターの発現を調べた。その結果、10%ペクチン添加食ウサギの肝臓では、HDL-レセプターの発現はコントロールに比べ2倍以上増加した。 以上のことから、ペクチンのような食物繊維は、HDL-レセプターの発現を増加させ、動脈硬化を予防することが示唆される。今後、コレステロールとペクチンを併用させることにより、実際に動脈硬化を予防するかどうか、さらに検討の必要があると思われる。
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