• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

運動と姿勢の相互作用

研究課題

研究課題/領域番号 08780037
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関北海道大学

研究代表者

山田 憲政  北海道大学, 教育学部, 助教授 (00210469)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード姿勢 / 運動 / 関節トルク
研究概要

本研究の目的は,身体運動において身体各部位の運動と姿勢が分離して制御されているのではなく,相互に関係して全体として安定な運動が生成されていることを実験的に明らかにすることであった.
実験は,被験者に,1)立位姿勢における重心位置の鉛直線上から外れる位置に荷重を与え,その荷重を様々に変化させた状態,2)荷重を与えない状態,の2つの条件での垂直飛びを行わせ,その際の上肢・下肢の関節角度の変化をゴニオメーター,VTRを用いて測定すると共に,足圧中心変化をフォースプレートの力成分から測定した.
分析は,まずこの2つの試技条件で得られた関節角度変化のデータを用いて,下肢の各関節トルク(足関節,膝関節,股関節)の時間的変化を算出した.さらに,リンクセグメントモデルを用いて重心位置が運動中初期姿勢の鉛直線上にある(姿勢を維持する)という拘束条件を設定して,腰部の質量中心位置が変化した場合の関節トルクの変化パターンを計算した.
その結果,実験から得られたデータから計算された関節トルクは,荷重が与えられるほど膝関節トルクの発揮パターンの位相が時間的に前方にずれ,かつ最大値が大きくなった.これらの傾向は,リンクセグメントモデルのシミュレーションにおいても,身体重心を常に鉛直上方に移動させるという拘束条件を設けることによって得られた.これらの実験から得られたデータと,コンピューターシミュレーションから得られたデータを比較した結果から,身体各部位を運動させるために発揮されると考えられてきた関節トルクは,身体全体の安定状態を満たしながら運動を発生させていると考えられた.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi