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慢性的なクレンビュテロール投与がラットの心筋及び骨格筋の酸素供給系に及ぼす影響

研究課題

研究課題/領域番号 08780038
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関北海道教育大学

研究代表者

鈴木 淳一  北海道教育大学, 冬季スポーツ教育研究センター, 講師 (80261379)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードクレンビュテロール / 毛細血管 / 骨格筋 / 心筋 / コハク酸脱水素酵素
研究概要

近年、β2-アドレナリン受容体の作動薬であるClenbuterol(以下CL)の短期間投与が、心筋や骨格筋細胞の肥大を起こすことが報告されている。しかし、このような筋肥大が毛細血管の増加を伴うかどうかについては報告されていない。そこで本研究では、短期間のCL投与がラットの心筋及び骨格筋の毛細血管網に及ぼす影響を観察した。
実験には、若いラット(10.5週令;YG)と中年ラット(10.5カ月令;MA)を用い、それぞれ投与群と対照群に分けた。CLは飼料に混ぜて(2mg/kg)10日間摂取させた。10日間の平均でCLの摂取量は、YG,MAでそれぞれ0.17、0.10mg/day/Kg-BWであった。
CL投与後、体重は対照群に比べて投与群で有意に増加し、YGで14%、MAで6%の増加がみられた。左心室(LV)およびヒラメ筋、足底筋の湿重量もYG、MAともに投与群で有意な増加がみられた。左室心筋細胞断面積は、YGで37%、MAで31%有意に増大した。SOLの断面積もYGで15%、MAで20%有意に増大した。毛細血管密度は、LVではYGで9%、MAで20%減少し、SOLではYGで26%、MAで19%減少した。このため、毛細血管1本が担当する組織面積(CDA)は、LVではYGで13%、MAで30%有意に増大し、SOLではYGで34%、MAで22%有意に増大した。このような変化は腓腹筋及び足底筋でも同様に観察された。また、コハク酸脱水素酵素活性は全ての骨格筋でYG、MAともに投与群で有意に近い値を示した。このようなことから、短期間のCL投与では、心筋、ヒラメ筋ともに筋肥大は起こるが、毛細血管は増加せず、酸素拡散距離が延長することが推察された。さらに、骨格筋の酸化酵素活性も低下していたことから、持久性運動には不利になると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] J.Suzuki: "Capillasy geduetry in the soleus muscle of rats cold-acclimated for 68 generations" Acta Physiologica Scandinauica. 159(印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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