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誘発筋電図を用いた筋伝導速度の測定-筋疲労を定量する-

研究課題

研究課題/領域番号 08780039
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関東北大学

研究代表者

藤本 敏彦  東北大学, 医学部, 助手 (00229048)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワード筋疲労 / 筋伝導速度 / 誘発筋電図 / 最大隋意収縮
研究概要

これまでに筋伝導速度と筋疲労(筋力低下)には負の相関が認められている。ところが、これまでの方法は隨意収縮時に得られた表面筋電図によって測定されてきた。しかしこの方法では、中枢神経系の影響があり、統計上得られる、筋伝導速度と筋疲労の間の相関係数は必ずしも高いものではなかった。このため筋伝導速度の低下率から、筋疲労の程度を定量するには至っていなかった。そこで我々は、筋収縮の影響を受けないよう、誘発筋電図(M波)を用いて筋伝導速度を測定することを試みた。運動は10秒間の最大隨意収縮を10秒間の休息をはさみながら12回、断続的に繰り返えすものであり、筋疲労のモデルとした。休息期に誘発M波を第一背側骨間筋上に取り付けられた電極間隔5mmのアレイ電極により2チャンネル記録した。2つのM波の時間的ずれと電極間距離(5mm)から筋伝導速度を算出した。
その結果、筋伝導速度と筋力低下の間に相関係数0.83の非常に高い有意な相関関係が認められた。隨意収縮中の表面筋電図を用いた筋伝導速度の測定は運動単位の動員や発火頻度の変化に影響を受ける。しかし、本実験では筋の収縮は筋電図測定後起こるため、筋伝導速度そのものに影響を与えない。本実験において両者の間に高い相関関係が認められた原因と考えられる。本実験の結果から、筋伝導速度を測定することによって、筋疲労を定量できるものと考えられた。膝伸展時の大腿四頭筋などは、個々の筋における筋力低下は測定することはできない。しかし、筋伝導速度は測定可能であるため、本研究の方法を用いることで、個々の筋の筋力低下を推定できると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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