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わが国の現代舞踊前史としての1920年代における軽演劇の舞踊に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780111
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関早稲田大学

研究代表者

杉山 千鶴  早稲田大学, 人間科学部, 講師 (40216346)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード1920年代 / 浅草 / 浅草オペラ / 映画館のアトラクション / 浅草レビュー / 舞踊 / エロチシズム / 女性ダンサー
研究概要

今年度の研究により、軽演劇の各段階において、以下のような成果が得られた。
1.浅草オペラの舞踊は、女性の脚部の存在を強調し、エロチシズムをその一要素として位置付けた。
2.映画館のアトラクションは、浅草レビュー以前に、スピーディな展開とエロチシズムの2つの特性を含め、レビューを浅草の大衆に紹介した。上演された舞踊は、"エロ"と"脚線美"の2つを提供する存在だった。
3.浅草レビューではエノケンこと榎本健一の他、様々なレビュー劇団や舞踊団の活動も合わせ、改めて概観、浅草オペラの俳優のほとんどがエノケンとは別に活動した。ジャズ音楽、規制を受けるほどの西洋風のエロチシズムに満ちた舞踊、思考を要さず感性や感覚に訴える内容が、当時のエロ・グロ・ナンセンスに象徴される退廃的・刹那的・享楽的な風潮に合致し、また他の大衆文化にはない魅力として、浅草の大衆の支持を得た。
4.芸術舞踊に対し、軽演劇の舞踊は、エロチシズムが重要な要素であり、芸術性の追及は行われなかったという点に限界があった。
5.以上の研究成果は、映画館のアトラクションに関し、第42回舞踊学会にて演題「映画館のアトラクションに関する一考察I-浅草レビュー期において-」で研究発表(96年12月)、浅草レビューに関し、日本体育学会第47回大会にて演題「1920年代の浅草の大衆文化における女性ダンサー-浅草レビューの女性ダンサーに関する一考察-」で研究発表(96年9月)、スポーツ史学会会報「ひすぽ」第35号にて「浅草レビューの舞踊における衣装」の題名で報告(97年2月発行)の他、「浅草レビューの舞踊スタイル-1920年代における軽演劇の舞踊-」にまとめた(97年3月刊行の『早稲田大学人間科学研究』第10巻第1号に掲載予定)。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 杉山千鶴: "浅草レヴュ-の舞踊スタイル-1920年代における軽演劇の舞踊-" 人間科学研究. 第10巻第1号. 87-103 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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