• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

運動学習時に小脳で生じる最初期遺伝子の発現とその役割

研究課題

研究課題/領域番号 08780115
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 体育学
研究機関理化学研究所

研究代表者

柳原 大  理化学研究所, 記憶学習機構研究チーム, フロンティア研究員 (90252725)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード小脳 / 学習 / シナプス可塑性 / 最初期遺伝子
研究概要

小脳は運動の適応的制御に重要な役割を果たしている。小脳プルキンエ細胞は平行線維、下オリーブ核からの登上線維とを介してシナプス入力を受ける。この二つの入力が同期し、また反復して起きた時、平行線維とプルキンエ細胞とのシナプス伝達の効率が長期間減弱される長期抑圧が生じる。このシナプス可塑性は小脳神経回路の中で、メモリー素子としての役割を演じ、これが運動学習の細胞レベルでの基礎過程と考えられる。小脳スライス標本において長期抑圧を薬理学的に誘導するような刺激を加えた後で、プルキンエ細胞の核にjun-B最初期遺伝子が発現されることが報告されている。本研究では、学習を必要とする運動課題をネコが行った後に、jun-Bがプルキンエ細胞に発現しているのかどうか明らかにすることを目的とした。そこでまず、in vivoの小脳においても小脳スライス標本と同様にjun-Bが発現するのかどうか調べた。ペントバルビタール麻酔下のネコの下オリーブ核の電気刺激を行い、小脳プルキンエ細胞に登上線維応答を誘発した。その結果、jun-B陽性の細胞は各小葉内でpatch状に観察され、この分布パターンは登上線維の投射様式に非常に類似していた。しかしながら、運動学習後の小脳においては、jun-B陽性のプルキンエ細胞は観察されなかった。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi