• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

北海道北部の海岸低地における完新世の古環境変化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780139
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 自然地理学
研究機関名古屋大学

研究代表者

大平 明夫  名古屋大学, 文学部, 助手 (00262824)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード相対的海水準変動 / 地殻変動 / 泥炭 / 沖積層 / 沖積低地 / 完新世 / 北海道
研究概要

北海道北部の海岸地域の沖積低地は,2段以上の完新世地形面に段化していることから,相対的海水準変動と地殻変動(基準面の変動)の影響を受けながら形成されたことが推測される.本研究は,稚内大沼を経て宗谷湾に注ぐ声問川・サエラキトマナイ川の沖積低地と,稚内市南部に位置し日本海に注ぐクトネベツ川の沖積低地を研究対象地域として,完新世後半の地形発達,とくに沖積面の段丘化と完新世後半の相対的海水準変化との関連について考察した.さらに,完新世後半の地殻変動の傾向(隆起量の地域差)についても若干の検討を行った.その結果,稚内大沼周辺の沖積低地(泥炭地)は約5,000〜4,500BP以降に形成が開始し,約3,600〜2,700BPにその時期まで形成されていた泥炭地を開析するようになり,上位の完新世I面と下位の完新世II面に段化したことが明らかとされた.そして,この沖積面の段化は,約3,600BP〜2,700BPに,相対的海水準の低下に連動して,湖水準が低下したことに起因する可能性が考えられた.さらに,海岸低地における泥炭低地における泥炭層は一般に海成(汽水成)のシルト・粘土層の直上に発達しており,泥炭層基底の^<14>C年代とその標高は,旧海水準のほぼ直上の値を示すと考えられる.稚内大沼周辺低地,クトネベツ川沖積低地,サロベツ原野北部,クッチャロ湖周辺低地における泥炭層基底の標高と^<14>C年代を比較した結果,北海道北部地域は完新世後半に隆起傾向にあること,北海道北部でも西の地域でよりおおきな隆起量を示すことが確認された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 大平明夫・海津正倫: "完新世後半における北海道北部海岸低地の地形発達(平成7年度助成研究要旨)" 地学雑誌. 105巻4号. 500-503 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 大平明夫: "^<14>C年代からみた北海道北部海岸低地における完新世泥炭の平均堆積速度" 名古屋大学加速器質量分析計業績報告書. 7号. 209-219 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi