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科学教育における子どもの高次の思考技能育成に関する基礎研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780145
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 科学教育
研究機関愛媛大学

研究代表者

丹沢 哲郎  愛媛大学, 教育学部, 助教授 (60272142)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード高次の思考技能 / 科学的リテラシー / BSCS / 指導法
研究概要

本研究では,まず理科教育における高次の思考技能が要求される場面として,問題解決と意思決定場面を設定した.そして高次の思考技能育成に不可欠な要素として,問題の正確な把握・理解,可能な限り多くの解決方法を創出すること,解決あるいは決定に到る前段階での予備的評価,解決あるいは決定に関係する人々の利害・価値・信念の同定,そして望ましい解決方法を選択するためのトレードオフの5点を指摘した.しかしながら現在アメリカでは,こういった技能育成そのものの妥当性と可能性に関する批判が,科学的リテラシーの意味内容との関連で多くなされており,特にMorris Shamosの論を中心にそれをまとめた.
次に,アメリカのBSCSによって開発されたミドルスクール対象の理科カリキュラム"Middle School Science & Technology"を題材に,そこでなされている高次の思考技能育成の具体的方策を検討した.その結果,第一の目的で指摘した高次の思考技能育成の場面が,主にグループを単位とした,ビデオ,読み物,各種科学的データの分析を中心にした活動に沿って展開されていることを指摘した.特にそこではロールプレイが重要な意味を持った活動として展開されており,コミュニケーションのスキル育成が高次の思考技能育成のための鍵となる活動として位置づけられていた.
以上の結果より,従来の理科教育で言われてきた科学的思考能力の育成に加え,高次の思考技能の育成が,近年科学的リテラシーの育成を目指す中で,研究レベルでもカリキュラム開発のレベルでも重視されてきていることを明らかにした.今後その具体的中身を吟味すると共に,子どもたちが高次の思考技能をどの程度身につけているのかというその実態を明らかにしていく必要がある.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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