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強放射能温泉の泉水の教材化

研究課題

研究課題/領域番号 08780150
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 科学教育
研究機関東京学芸大学

研究代表者

鎌田 正裕  東京学芸大学, 教育学部, 助教授 (20204604)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード放射線教育 / 放射化学 / 学生実験 / 教材 / 放射能温泉 / ラドン / 鉛214 / ビスマス214
研究概要

1.放射能温泉の調査
三朝温泉(鳥取県)、池田鉱泉(島根県)、恵那鉱泉(岐阜県)、増富鉱泉(山梨県)で泉水をサンプリングし、半導体式検出器を用いて各泉水の放射能を測定するとともに、既報(化学と教育、42巻4号、p.286(1994))の学生実験に、これらの泉水を実験教材として用いることが可能であるかどうかを検証した。その結果、採取時期や採取方法などによって放射能濃度が変化することが考えられるものの、いずれの泉水も1000Bq/L程度以上のラドン222を含み、トリウム系列に属する核種をほとんど含まないことが分かった。また、既報の実験法の内、鉛214とビスマス214の2つの核種を共沈法によって泉水から分離する実験はいずれの泉水でも良好な結果を得ることができたが、ビスマス214のみを分離する実験は、恵那鉱泉の泉水では不可能であった。その原因は泉水中に共存する何らかのイオンによる影響と考えられるが、その詳細は不明である。
2.実験法の立案
鉛214のみを泉水から分離することができれば、ビスマス214が鉛214から生まれ、やがて崩壊していく様子を観察することができる。そこで、ビスマスを液相に残したまま鉛214を硫酸鉛の形で泉水から分離する方法を開発した(詳細は化学と教育、45巻1号、p.33(1997)に報告済み)。また、既報の実験法が適用できない恵那鉱泉の泉水にこの方法を用いることで、初めに鉛214のみを泉水から取り除き、その上でビスマス214のみを含む沈殿を作ることができた。
3.安価な放射線検出器の開発
固体飛跡検出器(CR39)を用いた実験法についても検討中である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] 鎌田正裕: "天然放射性同位元素を用いた放射化学実験法(VI)" 化学と教育. 33-36 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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