研究概要 |
今年度の本研究の目的は以下の2点であった: a)10年来蓄積して来た英作文データを英語学習者コーパスとして整備する。 b)英語学習者コーパスと海外の本国人のコーパスを比較分析して、以下の諸点を明らかにする: i)日本人英語学習者の名詞と形容詞の結び付きに関する発達過程 ii)基本動詞の文型の使用頻度と誤りのパターン分析 iii)関連語彙の発達の様子 今年度はこの目標に対して,以下のような実績を上げた: 1)英作文データのうち約40万語のデータの整備を終えた. 2)40万語のデータに形態素の誤りに関するタグ付けを終えた. 3)ファイル情報のsgmlによる管理情報をつける方法を開発した. 特に海外のコーパスとしては英国バ-ミンガム大学のthe Bank of Englishとの比較を十分に行いたかったが,今年はa)のデータ整備がかなり膨大な作業で十分b)の分析を行えなかったが,基礎的なデータ整備が進んできているので今後早い時期に大規模は比較分析を行えるものと思われる.
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