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日本語学習者の中間言語語用論についての基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780209
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 日本語教育
研究機関千葉大学

研究代表者

難波 康治  千葉大学, 文学部, 講師 (30198402)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード中間言語 / 語用論 / 発話行為 / 断り / 言語行動
研究概要

本研究では、まず調査に先立って発話行為を含んだ言語行動の比較研究の枠組みについて、Kasper(1993)、Beebe and Takahashi(1992)等の中間言語語用論研究の再検討を行った。その結果、言語行動の中で特に機能を注目した研究は特定の場面における談話の成立条件を適切に取り入れているとは言えないことが明らかになった。
今回の研究では発話行為を含んだ言語行動の中から、「断り」行動をとりあげた。「断り」の機能上の特徴は、それが先行する発話行為に対する否定的行動となるために、FTAを起こす場面が前提となっている点である。そこで日本語と英語の断り行動の比較を行うために、対人的要素(待遇関係)、社会的場面、物理的場面、伝達する内容の深刻さ、談話の展開を変数としてそれぞれの言語におけるバリエーションを検討した。
上記の結果を踏まえつつ、「断り行動」先行研究で用いられてきた(1)多肢選択談話完成テスト、(2)談話完成テスト、(3)ロールプレイについて千葉大学に在学する日本人学生および短期留学生核10名を対象に「日本語の断り行動」についてのパイロット調査を行った。その結果、特に談話完成テストにおいて、日本人学生と留学生の間では回答のバリエーションに顕著な差が見られた。日本人学生の方が、「勧誘」、「申し出」、「依頼」などの相手の発話の機能によって様々な、しかし一方で対人的な要素による差は両グループでは明確に見られなかった。
これらの結果は、未だパイロット調査の段階であり、今後、上記の枠組みを検討できる調査法の検討がさらに必要である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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