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分散ファイルシステムの名前空間の多重化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780237
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関筑波大学

研究代表者

加藤 和彦  筑波大学, 電子・情報工学系, 助教授 (90224493)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード分散ファイルシステム / ファイルシステム / 分散オペレーティングシステム / オペレーティングシステム / 名前管理 / 分散システム / 分散処理 / 協調処理
研究概要

本研究では,論理的な名前空間を分散システム全体で単一としながら,論理名から物理名への写像を系統的に変化させることにより,名前空間を多重化する方法について研究を行った.
本研究で提案する多重名前空間は次のような仕様をもつ.論理的なファイルの名前を与えて,その名前に対応するファイルの物理位置を求めることを名前解決と呼ぶ.Niを一つの名前空間,xをユーザが指定した一つの名前とする.このとき,N1,N2,…,Nn xにより指定される名前解決は,名前xをN1,N2,…,Nnのそれぞれの名前空間の中でこの順で探していって,最初に見つかった名前に対応するファイルの実体の所在を名前xの物理位置とする.N1,N2,…,Nnをビューパスと呼ぶ.ビューパスを伴う名前指定は,ファイル名の名前解決を要求するたびに指定可能である.
この多重名前空間の機構を,研究代表者らが以前より開発を進めている分散OS DSRシステムの,分散ファイルシステムの名前解決機構として実現した.ユーザが指定したビューパスの元で名前解決を行うためには、最も単純な実装では、ビューパスで指定された名前空間の順に名前xを探索する必要がある.この探索を高速化するために,名前空間選択テーブルと呼ばれるテーブルを各クライアントごとに保持し,このテーブルが名前空間の探索結果をキャッシュする機構を考案した.このキャッシュがヒットし,名前空間に変化が生じていない場合は,無駄な名前空間探索を行うことなく,正しい名前解決を行うことができる.また名前空間に変化が生じている場合でも正しい名前解決が行えるようにするために,一貫性維持情報をサーバ側で保持することとした.以上の機構を実装し,正しく動作し,期待する性能が得られることを確かめた.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (7件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (7件)

  • [文献書誌] K.Kono,K.Kato,T.Masuda: "An Implementation Method of Migratable Distributed Objects using an RPC Technigue Integrated with Virtual Memory" Proc.of 10th European Conference of Object-Oriented programming. 295-315 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kato,et al.: "Protected and Secure Mobile Object Computing in Planet" Proc of Int.Workshop on Mobile Object Systems. 25-34 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kato: "Persiseently Cached B-Trees" Technical Report of Institute of Information Scuieces and Electronics,University of Tsukuba. ISE-TR-97・142. 1-33 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 吉田,東村,松原,加藤: "分散ファイルシステムにおける名前空間の多重化について" 日本ソフトウェア科学会第13回大会論文集. 237-240 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 相河,井久保,松原,加藤: "リモートメモリマップ機構と圧縮機構の統合方式について" 情報処理学会コンピュータシステムシンポジウム論文集. 155-162 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 松原,加藤: "分散永統性を提供するモ-ビルオブジェクトシステムの実現法について" 情報処理学会研究報告. 37-42 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] K.Kato: "Safe and Secure Execution Mechanisms for Mobile Objects" Springer-Verlag,Mobile Object Syseems, (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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