• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

投機的実行を用いるゲーム探索プログラムの実現と評価

研究課題

研究課題/領域番号 08780254
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関電気通信大学

研究代表者

中山 泰一  電気通信大学, 電気通信学部, 助手 (70251709)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードオペレーティング・システム / 並列処理 / 分散処理 / ゲーム / 探索 / 投機的実行
研究概要

近年、汎用計算機の低価格化により、非常に多数の汎用計算機をネットワークなどにより結合して分散計算機環境を構築することが容易に行えるようになってきている。
同時に、このような計算機環境において、ある程度長い時間にわたりプロセッサ資源が余剰する状況が起こり得る。この余剰のプロセッサ資源において、近い将来に役立つであろう仕事を前もって実行しておく「投機的実行」が試みられつつある。
本研究ではゲーム木探索の応用プログラムにおいて、投機的実行を適用させることを考えた。すなわち、ゲーム木探索において通常時間がかかる仕事(たとえば、局面の評価値の計算)を前もって実行しておき、実際に必要となった時にその結果を利用することにより、応答時間の大幅な短縮を試みるものである。
その第1ステップとして、同一あるいは類似の局面の計算を何度も行わないようにするためのハッシュ表を複数の計算機間で共有するための機構を設計・実現した。この「共有ハッシュ表」を用いれば、余剰のプロセッサにおいて次々と新たな局面を生成・評価値を計算し、ハッシュ表に格納するという仕事を投機的に実行させることができる。ゲーム木探索のメイン・ルーチンが実行される際に、前もって投機的実行により作成されたハッシュ表にヒットした場合には、計算時間を大幅に短縮させることができるものと予測される。
上記の共有ハッシュ表の基礎的な性能を評価したところ、その利用のコストは小さく、結果としてゲーム木探索の応用プログラムの性能向上が図れるという見積りがたてられた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 中山泰一ほか: "ゲーム木探索のための分散的実行管理機構" 電子情報通信学会論文誌. Vol.J79-D-I,No.9. 572-575 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Yasuichi Nakayama,et al.: "A Parallel Algorithm for Solving Hard Tsume-Shogi Problems" ICCA Journal. Vol.19 No.2. 94-99 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Hiroshi Koide,et al.: "A New Memory Allocation Method for Shared Memory Multiprocissors with Large Virtual Address Space" Concurrency : Practice and Experience. (印刷中). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi