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論理回路の合成手法および最適化手法の高速化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780282
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関奈良先端科学技術大学院大学

研究代表者

木村 晋二  奈良先端科学技術大学院大学, 情報科学研究科, 助教授 (20183303)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード論理合成 / 論理最適化 / ハードウェア記述言語 / 並列トランスダクション
研究概要

本研究では、大規模論理回路の高速合成技術に関する研究を行なった。論理合成における最適化問題の多くはNP完全問題で効率の良いアルゴリズムの生成が困難であることが多い。そこで、不必要な論理合成最適化機能を用いないようにすることで、論理合成時間を短くする手法の研究を行なった。まず、データパス部のビット幅に着目し、それを必要最小限にすることで論理の最適化に必要な時間を減少させる手法についての研究を行なった。具体的には、VHDLあるいはC言語などで記述された回路の機能を解析し、機能記述で用いられる変数の最小値と最大値を求め、その差の対数をとることで必要最小限のビット幅の変数とする手法を提案した。さらにそれに付随する演算器のビット幅を減らして全体のハードウェア量を減らし、その合成にかかる時間を減少させる手法を提案した。フラグ変数やループの制御変数などでビット幅の減少効果が認められ、2割程度のハードウェア量の減少が認められた。また、定数との比較などでは、ゲートレベルで定数判定を行なう回路を自動生成し、論理合成系の最適化機能を用いないようにした。本手法は、通常の論理合成系のフロントエンドとして動作し、論理最適化機能の適用を減少させる効果を持つ。また、これらの手法で生成された論理回路のタイミング解析を高いレベルで行なう手法に関する研究を行なった。さらに、論理合成最適化手法の一つであるトランスダクション法の並列化に関する研究を行ない、並列に回路変換および最適化を行なう手法を提案した。この並列化手法は、共有主記憶方の並列計算機上で有効に動作し、4プロセッサで2倍程度の高速化を達成した。最後に、論理合成アルゴリズムと論理素子の割り当て手法の統合について、基本演算器を中心にFPGA実現のための論理素子割り当てをVHDLレベルで行なう手法を開発し、論理合成系の処理時間を短縮した。現在これらの手法の実装および改良を行なっている。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 木村 晋二: "マルチクロック演算を考慮した論理回路のタイミング解析" 信学技報(電子情報通信学会). 96・201. 53-58 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 伊藤 康史: "汎用コプロセッサGPCP-SSのハードウェア/ソフトウェア協調設計のためのコンパイラ" 情報処理学会 DAシンポジウム'96論文集. 123-128 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 平尾 誠: "汎用コプロセッサのための最大遅延を保証するハードウェア設計手法の提案" 電子情報通信学会ソサイエティ大会論文集 A-67. (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 坂手 孝規: "レジスタ転送レベル論理回路の設計検証のための回路縮小法について" 信学技報(電子情報通信学会). 96・555. 33-39 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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