• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

μ冠頭形証明の計算的意味に関する基礎的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780297
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関九州工業大学

研究代表者

藤田 憲悦  九州工業大学, 情報工学部, 講師 (30228994)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードシーケント計算 / 自然演繹体系 / 古典的証明 / 排中律 / グリベンコの定理 / カリ-・ハ-ワード同型 / 例外処理プログラム
研究概要

論理式を型と解釈する原理(カリ-・ハ-ワード同型)により,μ冠頭形証明に計算的意味(プログラム)を割当てるための基礎的研究として以下のことが明らかになった.
(1)シーケントの右側に高々2種類の論理式しか出現することのないμ冠頭形証明の基本的性質について(発表論文2):
1-1)古典命題論理における定理に対しては,必ずμ冠頭形証明が存在する;
1-2)μ冠頭形証明におけるシーケントの右側に対しては,直観主義的証明の特徴であるdisjunction propertyがある意味で成立している;
1-3)古典的証明であるμ冠頭形証明から直観主義的証明への埋め込みは容易に与えることができ,これはグリベンコの定理の拡張となっている.
(2)μ冠頭形証明のプログラミングへの応用について(発表論文1):
2-1)μ冠頭形証明は,型付き関数型言語であるMLの例外処理プログラムに自然に対応付け可能である;
2-2)μ冠頭形証明では,シーケントの右側に高々2種類の論理式しか出現することのない.その2種類のうちで,証明図全体に出現している論理式は不変論理式と呼ばれる.その不変論理式は,与えられた定理の構文のみから,“含意"と"かつ"に関してstrictly positiveな部分論理式として特徴付けられる.したがって,シーケント計算における右減規則の適用方法がこの不変論理式により規定できることがわかった.そしてこの不変論理式は,例外処理で外に脱出する値の型に対応していることが解明された.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (6件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (6件)

  • [文献書誌] 藤田 憲悦: "μ冠頭形証明とそのプログラミングへの応用に関する一考察" コンピュータソフトウエア. 14・2. 71-75 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Ken-etsu Fujita: "μ-Herd Form Proofs with Two Formulas in Succedent" 情報処理学会論文誌. (採録).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Ken-etsu Fujita: "On Proof Terms and Embeddings of Classical Substructurah Logics" Studia Logica. (採録).

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 藤田 憲悦: "μ冠頭形証明とそのプログラミングへの応用に関する一考察" 日本ソフトウエア科学会第13回大会論文集. 417-420 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 縄田 和裕 他: "Martin-Lofの型理論に基づくプログラム生成支援システムの構築" 情報処理学会研究報告書. 97・25. 1-8 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 縄田 和裕 他: "Martin-Lofの型理論に基づくプログラム支援システムの構築" 情報処理学会九州支部研究会報告. 1-10 (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi