• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

CT的画像復元における悪条件線形問題の数値解析的研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780305
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関富山県立大学

研究代表者

細田 陽介  富山県立大学, 工学部, 助手 (80264951)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
研究概要

悪条件線形方程式は通常特異値分解を用いて解かれる.しかし,特異値分解は行列の固有値問題を解くことにより得られるため計算量が多いという欠点がある.これに対して我々はQR分解による打ち切り最小2乗最小ノルム解を提案し、その有効性を検証した.QR分解は直接法であるため特異値分解よりも少ない計算量で近似解を求めることができる.本来打ち切り最小2乗最小ノルム解はQR分解を3回行うことにより求められたが,我々の研究により2回のQR分解で同程度の精度の打ち切り最小2乗最小ノルム解が得られることが明らかとなった.悪条件線形方程式がさらに高速に解けることが確認された.特異値分解はそのアルゴリズムの性格上,すべての特異値を計算しなければならないが,本方法はあるしきい値を与えて,それ以下の特異値に相当する部分を切り捨てるため、特異値の0への集積が速い係数行列を持つ問題に対しては特に有効である.
また,最適化の規準として良く知られているGCV規準が直接法による打ち切り最小2乗最小ノルム解にも適用できることがわかった.本方法はより大規模な悪条件問題や,時間依存で係数行列が変化するような問題に対しても有効であると期待される.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi