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耐故障ディジ-チェーン方式バスア-ビタの実現法

研究課題

研究課題/領域番号 08780307
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 計算機科学
研究機関拓殖大学

研究代表者

蓑原 隆  拓殖大学, 情報工学科, 講師 (80239334)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワードバスア-ビタ / 耐故障 / ディジ-チェーン方式 / 3重化回路
研究概要

バスア-ビタのうち,デイジ-チェーン方式をとるものについての耐故障化を目的として,調停バスライン,調停回路における単一縮退故障を対象に,故障が発生した場合においても,唯一つのモジュールにバス使用権を与えることができる調停機構の実現について研究を行なった.デイジ-チェーン方式のア-ビタを耐故障化するためには,故障による信号変化が調停要求とされないために,チェーンを少くとも3系統用意する必要がある.しかし,複数のチェーンによりシステムを構成した場合,システムに故障が存在しない状態においても信号伝播遅延のばらつきなどの理由で,リクエスタの状態に不一致が発生する可能性がある.そこで,通常動作時のチェーン上の信号伝播は,バス要求時には信号値「1」が増え,バス開放時には「1」が減るという一方向性を持つことに注目し,多数決回路を利用し,3つの系の同期をとる3重化回路構成を採用した.つぎに,リクエスタの外部動作仕様について検討した.リクエスタ回路間には許可信号のチェーンが構成されが,この信号線の固定故障を想定し,信号伝播の遅延による不一致を吸収するためにリクエスタに要求される動作の外部仕様を有限状態機械として定義した.決定したリクエスタの外部仕様が期待している耐故障性を実現できるかについて,想定される全ての信号変化および故障発生のタイミングについて考察し,ごく限られた特殊な故障発生のタイミングを除いて正常な調停動作が行えることを確認した.また,上記の特殊なタイミングでの故障発生についても一時的な擾乱ののちに正常な状態に復帰できることを確認した.以上のように耐故障デイジ-チェーン方式バスア-ビタの実現法として,3重化チェーンによる構成法について考察し,リクエスタ間のチェーン上に発生する故障についての耐故障性を確認した.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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