研究課題/領域番号 |
08780318
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
計算機科学
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研究機関 | 学術情報センター |
研究代表者 |
片山 紀生 学術情報センター, 研究開発部, 助手 (60280559)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | 記憶システム / ハイパーメディア / データベースシステム / 意味データモデル / 述語論理 / 情報検索 / ユーザインターフェイス / 視覚的検索インターフェイス |
研究概要 |
本研究では、ハイパーメディア型のデータを対象とした記憶システムの研究開発を行った。ハイパーメディア型データとは、個々のデータの間に相互の関連を示すリンクを網の目状に張り巡らせたものであり、World Wide Web(WWW)のHTML文書や電子図書館の図書データが代表的なものである。 本研究では、研究代表者が提案しているHyNeSS(Hyper Network Storage System)を記憶システムの構造として採用し、年度の前半を使って、その実装を行った。年度の後半では、記憶システムの有効性を検証するために、HyNeSSの特徴を活かしたユーザインタフェースの研究を行った。HyNeSSは、ハイパーメディア型のデータを蓄積することを目的として設計した記憶システムであり、ハイパーメディアを意味データモデルと述語論理によって管理する点に特徴がある。すなわち、HyNeSSによって管理されるデータベースは、意味ネットワークのようなグラフ構造を持つと同時に、述語論理に基づくルールや探索条件を記述することができる。これにより、直観的に理解しやすいグラフ表現と、述語論理が持つ宣言的な記述形式を統合して利用することが可能である。 そこで、年度の後半では、このようなHyNeSSの特徴を活かしたユーザインタフェースの研究開発を行った。このユーザインタフェースは、データベース探索のためのものであり、グラフ表現によって視覚的に検索条件を記述できるという特徴がある。これにより、対話的な操作の中で利用者の検索を支援することができるため、インターネットのような自律的に管理された複数のデータベースが存在する環境において特に有効であると考えられる。
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