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相対Karhunen-Loeve変換によるパターン認識

研究課題

研究課題/領域番号 08780332
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関東京工業大学

研究代表者

山下 幸彦  東京工業大学, 工学部, 助教授 (90220350)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードパターン認識 / 文字認識 / CLAFIC / 相対KL変換法 / Karhunen-Loeve変換 / 相対Karhunen-Loeve変換 / 特徴抽出 / 重み付きKarhunen-Loeve変換
研究概要

工学的なパターン認識の処理過程は、観測、前処理、特徴抽出、識別の4過程に分けることができる。また、部分空間法と呼ばれる一連の識別手法においては、識別過程においても、それぞれのカテゴリーの特徴(類内特徴)の抽出を行なう。そして、入力パターンが最も多く含む類内特徴に対応するカテゴリーを識別結果とする。このような認識手法では、類内特徴抽出は他のカテゴリーと区別するための特徴を抽出する過程であり、重要な役割を担っている。代表的な類内特徴抽出法であるCLAFIC(CLAss-Featuring Information Compression)法では、自分のカテゴリーに平均的に多く含まれる特徴を抽出する。しかしながら、そのような特徴は他のカテゴリーと区別するために適したものであるとは限らない。識別に適した特徴とは、自分のカテゴリーに含まれ、他のカテゴリーには含まれないような特徴である.このような観点から、まず、雑音を抑制しながら信号の特徴を抽出するために開発された相対Karhunen-Loeve変換の評価基準を拡張し、着目するカテゴリーの特徴の中で他のカテゴリーのパターンに対してはその大きさが小さくなるような特徴を抽出することができる評価基準を求めた。そして、その評価基準を満たす類内特徴抽出法(相対KL変換法)を具体的に計算する方法を開発した。また、計算機による手書き文字認識実験を行ない、相対KL変換法によってCLAFIC法よりも高い認識精度を得ることができた。このときの実験から得られた認識精度は十分実用的なものであった。さらに、相対KL変換法のための行列を設計するための計算時間は、CLAFIC法の2倍程度であり、1つのパターンに対する処理時間はCLAFIC法とほぼ同程度であった。この実験によって、相対KL変換法は文字認識のための類内特徴抽出法として有効であることを示すことができた。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 池野靖行: "相対KL変換法によるパターン認識" 電子情報通信学会論文誌(D-II)(採録決定). J79-D-II.

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Yukihiko Yamashita: "Image compression by weighted Karhunen-Loeve operator" Proc.of the 13th International Conference on Pattern Recognition. B. 636-640 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Isao Yamada: "An Optimal fixed point theorm for nonexpansive operator and its application to set theoritic singal estimation-Optimization with inconsistent convex constraints-" Proc.of 1996 International Symposium on Information Theory and its Application. 736-742 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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