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アイロニ-と比喩を中心とした言外の意味の解釈機構の計算モデルに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780334
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関東京工業大学

研究代表者

内海 彰  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 講師 (30251664)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードアイロニ- / 比喩 / 言外の意味 / 解釈機構 / 計算モデル / 計算言語学 / 認知科学
研究概要

本研究により得られた成果をまとめると以下のようになる。
1.アイロニ-の説明理論および計算モデルの構築
(1) アイロニ-の成立に必要な状況設定としてアイロニ-環境,言語表現上の特徴として暗黙的提示という概念を新たに提案し,「アイロニ-とは現在の発話状況がアイロニ-環境という特殊な状況であることを聞き手に暗黙的に提示する表現である」という暗黙的提示理論を構築した.この枠組みにより従来のアイロニ-研究のいくつもの問題点を統一的に解決でき,また,言語学や心理学などで得られている知見を包括的に説明できるなどその妥当性を示した.
(2)(1)の枠組みに基づき,アイロニ-解釈の計算モデルを構築した.このモデルに基づくアルゴリズムは,現在の発話状況がアイロニ-環境であるかどうかを調べた後に,アイロニ-の表現上の特徴がどの程度満たされているかをアイロニ-度という数値的な尺度を用いて評価することによって,与えられた言語表現・発話がアイロニ-であるかどうかを決定する.そしてアイロニ-である可能性が高い場合には,話し手のアイロニカルな意図を推測する.
(3)(2)の計算モデルをワークステーション上にCommon Lispにより実装し,動作を確認した.
(4) アルゴリズムの振舞いがアイロニ-に関して経験的に得られている解釈結果と一致していることを確認した.しかし人間の判断とアルゴリズムの判断の比較による計算モデルの妥当性の検証は現在進行中であり,今後の課題とした.
2.属性隠喩の理解アルゴリズムに関して,人間の解釈とアルゴリズムの解釈を再現率や適合率を用いて比較し,再現率約70%,適合率約30%という満足な結果を得た.
3.関連性理論を基盤とした言語解釈手法を属性隠喩の理解に適用し、比喩表現に特別な処理を行なうことなく字義的な表現と同時に適用可能な言語解釈モデルを構築した.アイロニ-表現への拡張は今後の課題とした.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Akira Utsumi: "Implicit Display Theory of Verbal Irony:Towards A Computational Model of Irony" Proceedings of IWCH'96. 29-38 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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