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計算機による発見機構の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780338
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関東京工業大学

研究代表者

村田 剛志  東京工業大学, 大学院・情報理工学研究科, 助手 (90242289)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード発見 / 図による推論 / 平面幾何 / 知識獲得 / 実験 / 数式処理 / 機械学習
研究概要

本研究では計算機による発見機構の実現を目標とし、平面幾何の領域を対象とした発見システムPLANET、EXPEDITION、三角関数における帰納的発見システムの3つを構築し実験を行なった。1.平面幾何における発見システムPLANETは、与えられた図形における相似や合同などの図形的関係を基に、メネラウスの定理やチェバの定理、三角関数の加法定理などの定理の再発見に成功している。2.実験によるデータ獲得に基づく発見システムEXPEDITIONは、円に線分を付加して生成した図形を観察し、長さや角度についての数値データを基に方べきの定理やタ-レスの定理などの良く知られた定理の再発見だけでなく、公式集においても身受けられない多くの有用な定理の発見にも成功している。3.三角関数における帰納的発見システムでは、多くの公式が演繹的に導出される三角関数の領域において、数値データを基に帰納的に式を生成することによって、倍角・半角公式を始めとする有用な公式の再発見を行なっている。これらの実験結果により、提案した発見手法の有効性を示すことができた。計算機による科学的発見においては、システムがデータ獲得のための実験を行なうことによって、知識を発見する上で有用なデータを能動的に獲得することができる。物理学や化学とは異なり、平面幾何のような抽象的な対象を扱う領域においては、図形を生成し観察することで発見の基になるデータを容易に獲得することができる。本研究で構築した上記の発見システムはその特性を生かし、わずかな初期知識を基に図形についての豊富なデータを獲得して発見に用いている。これらの発見システムの手法は、人間が図形を観察して推論を行なう過程を明らかにする上でも有用であると考えられる。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Tsuyoshi Murata and Masamichi Shimura: "Machine Discovery Based on Numerical Data Generated in Computer Experiments" Proceedings,Thirteenth National Conference on Artificial Intelligence(AAAI-96). Vol.1. 737-742 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 村田剛志、志村正道: "計算機による図形的制約に基づく発見手法" 人工知能学会誌. Vol.11 No.6. 960-967 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 村田剛志、志村正道: "実験によるデータ獲得に基づく発見手法" 人工知能学会全国大会(第10回)論文集. 251-254 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 村田剛志、志村正道: "三角関数における定理の帰納的発見" 人工知能学会研究会資料. SIG-FAI-9602. 1-6 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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