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知的分散アプリケーション構築技法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780353
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関大阪大学

研究代表者

塚本 昌彦  大阪大学, 工学部, 助教授 (60273588)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード知識処理システム / 分散プログラミグ / オブジェクト指向 / グループウェア / メール分配システム
研究概要

本研究では,知識処理システムを用いることによって,ネットワークの状態の変化に対して柔軟に動作を変更できるアプリケーションを開発するための環境を構築した.まず,ネットワークの状態や分散アプリケーションの特徴を,本研究代表者らの研究グループで従来から開発を行っている,イズア関係とドット記法に基づく推論システムによって扱う手法を検討した.この推論システムでは,分散アプリケーションの内部構造を知識として保持しておき,ネットワーク状態の変化に伴ない,構造を変化させるべき部分を推論によって求める.求められた推論結果は,推論システムからプログラミング言語の実行時システムにリアルタイムに伝える.推論結果を反映させる手法としては,本研究代表者らの研究グループでこれまでに開発している,演繹オブジェクト指向プログラミングと呼ぶ手法を用いている.この手法では,オブジェクト指向プログラミング言語において推論結果を用いてプログラム中のクラス階層構造などを動的に変更する手法を用いている.以上の機構を用いることによって,実際に動作するアプリケーションの動作を常に適切な状態に保つことができる.実装は,Objective-C言語をはじめとするいくつかのオジェクト指向プログラミング言語を用いて行った.
さらに本研究においては,知識ベースシステムを用いて分散アプリケーションを構築する技術を応用して,広域ネットワーク上で動作するメール分配システムの構築を行なった.このメール分配システムにおいては,知識処理システムを用いることによって,抽象的なグループの宛先指定を可能にしている.また,ネットワークの動的な変化や配送先の動的な変化に対しても,知識の記述の変更によって柔軟に対応することを可能にした.本システムをEWS上で実装し,実際に研究代表者らの研究機関において運用した.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 柳沢 豊: "演繹オブジェクト指向プログラミングにおける知識ベースを用いたソフトウェア動作制御" 電子情報通信学会論文誌D-I. VOL.J79,No.10. 635-643 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Yutaka Yanagisawa: "On Distributed Computing using Deductive Object-Oriented Programming" Proceedings of 1996 International Technical Conference on Circuits/Systems,Computers and Communications.661-664 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 塚本 昌彦: "推論機構によるグループの動的構成手法を用いたメール分配システム" 人工知能学会誌. VOL.11,No.5. 735-743 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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