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科学的知識獲得のための並列探索アルゴリズムの研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780368
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関九州大学

研究代表者

正代 隆義  九州大学, 大学院・システム情報科学研究科, 助教授 (50226304)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
1996年度: 1,100千円 (直接経費: 1,100千円)
キーワード並列アルゴリズム / 探索アルゴリズム / 知識獲得 / 機械学習 / 機械発見 / 発見科学
研究概要

本課題では,科学的知識獲得のための並列探索アルゴリズムの研究を行ない,次の成果を得た.
近年,盛んに研究がなされている帰納学習あるいは例からの概念学習とよばれる学習方式を,知識獲得システムとして構築するには探索方式の確立が不可避である.特に,「並列」を知識獲得の観点から論ずる場合,
1.知識獲得システムのコアとなる検索アルゴリズムの並列化による高速化,
2.各種多様なデータに対応できる複数の異なるビューを持ったシステムの構築,
を明らかにする必要がある.本研究では,多種多様なデータからinterestingな知識を発見するため,新しいデータマイニングの開発とグラフを表現とした知識発見の2つの研究を行った.
データマイニングのおおまかな枠組はIBMのAgrawalらによって確立され,最近盛んに研究されている.我々は,知識の表現の一つである結合ルールに関して研究を行い,結合ルールでは表現し得ない知識の発見を行うため,2分ダイアグラム結合ルールを定義した.さらに,このルールをデータから探索する際に現れる問題に関して計算理論的な考察を行い,遂次および並列計算に関して,いくつかの発見的アルゴリズムを提案した.現在,このルールに基づいたデータマイニングのプロトタイプ作成を行い,ゲノムデータを対象として成果を得ている.
また,我々は離散的構造を持ったデータからの知識発見のためにグラフをその知識表現として採用した.実際,RNAやタンパク質の立体構造をグラフで表すいくつかの研究がなされている.本研究では,グラフで表現されたいくつかのデータからそれらに共通したある特徴をもつグラフを発見する問題を帰納推論の枠組で論じた.我々は,内田(広島市立大学)らが定義した項グラフをその表現として用い,グラフ言語の部分クラスであるいくつかのキャタピラ言語が多項式時間推論可能であることを証明した.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] Naohiro Furukawa: "HAKKE : A Multi-Strategy Prediction System for Sequences" Proceeding of the Seventh Workshop on Genome Informatics. 98-107 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Kazuya Inoue: "Mining Binary Diagram Rules" Proceeding of the Seventh Workshop on Genome Informatics. 268-269 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 杉野孔一: "小さな次数を持つグラフの類似性について" 応用数学合同研究集会報告集. 13-18 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 林夕起子: "項グラフ言語の正データからの多項式時間帰納推論可能性について" 応用数学合同研究集会報告集. 65-70 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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