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質問による無矛盾仮説探索の効率化

研究課題

研究課題/領域番号 08780372
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関九州工業大学

研究代表者

石坂 裕毅  九州工業大学, 情報工学部, 助教授 (70260726)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード無矛盾仮説探索 / 所属性質問 / 部分性質問 / 等価性質問 / EFS / 翻訳 / 機械学習
研究概要

本年度は,質問を用いた無矛盾仮説探索の一つの応用として,質問による翻訳学習について研究を行なった.翻訳は異なる言語上の2項関係としてとらえることができる.そこで,今回の研究では,翻訳の表現系として基本形式体系(EFS)を採用した.EFSは,文字列領域上の一種の論理プログラムであり,翻訳のような2項関係だけでなくより一般的な言語間の関係を記述できる.
今年度は,まず,導出原理に基づいたEFS処理系の開発を行なった.EFSは文字列を項とする論理プログラムであるため,導出を行なうには計算コストの高い文字列上での単一化代入の計算が必要となる.そこで,今回,我々は,Aho-Corasick法と呼ばれる複数文字列照合技法を用いた単一化代入の計算手法を提案し,効率的なEFS処理系を表現した.現在,この処理系は単項関係を表すEFSのみを対象としているため,翻訳学習機械の実現のためには,さらに一般的なEFSに対処できるよう改良する必要がある.
一方,翻訳学習アルゴリズムに関しては,辞書を背景知識として利用し,質問を行ないながら翻訳のための規則をボトムアップに構築するアルゴリズムについて研究を行なった.本アルゴリズムは,Lingによる論理プログラムの学習アルゴリズムに基づいたものであるが,対象がEFSである点と,辞書を背景知識として利用する点に特徴がある.本アルゴリズムによって,文脈自由言語から文脈自由言語の部分クラスへの翻訳が学習可能であることを示した.今回の研究では,学習可能性に関する結果は得られたが,学習における計算量に評価・改善は今後の課題として残されている.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (3件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (3件)

  • [文献書誌] 原田直之: "複数文字列照合技法を用いたEFS処理系の実現" 情報処理学会九州支部研究会報告. 124-133 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Noriko Sugimoto: "A Translation Procedure for Elementary Formal Systems" 研究集会報告集:計算モデルと計算の複雑さに関する研究. 207-213 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Noriko Sugimoto: "Constructive Learning of Translations Based on Dictionaries" Algorithmic Learning Theory,Lecture Notes in Artificial Intelligence. 1160. 177-184 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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