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マルチエージェントネットワークにおける合意形成手法に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780375
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関大阪市立大学

研究代表者

北村 泰彦  大阪市立大学, 工学部, 助教授 (00204917)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード意思決定支援 / マルチエージェント / 学習
研究概要

本研究では,利用者と計算機が協調して意思決定を行なうプロトタイプシステムを開発した.このシステムの目的は,計算機(エージェント)に利用者の主観を伴う意思決定の模倣をさせ,意思決定の一部を自動化することによって利用者の負荷を軽減することにある.そのためにはエージェントの決定に利用者の決定をできるだけ正確に反映させる必要がある.また自動化が容易でない複雑環境下では,エージェントが自動的に判断を下すのではなく,利用者の決定を仰ぐような柔軟性を持たせる必要がある.開発したシステムの特徴は以下のとおりである.
1.複雑環境においては意思決定のベースとなる要因は複数ある.そこでそれぞれの要因に応じてエージェントを割り当て,それらの部分的決定の合成として全体的な意思決定としている.合成の手段としては重みつき和を用いている.
2.エージェントが行う意思決定はYes, No, Unknownの三値である.Unknownはその決定に関するエージェントの確信度が低く,利用者の判断を仰ぐ場合を表している.
3.エージェントがいずれの判断を選択するかの境界はYesとUnknown間とNoとUnknown間の二つの閾値により定められている.またこれらの閾値は利用者の意思決定を観測することにより更新される.この学習機能により利用者の意思をエージェントの意思決定により正確に反映させることができる.
以上の意思決定支援システムはモノポリ-ゲームにおける意思決定問題に応用し,利用者の意思決定の学習に有効であることが示された.今後の課題としては,このようなシステムをWWW上に展開し、実世界における意思決定支援を行い,提案した手法の精緻化を行うことがあげられる.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 白方健太郎: "複雑環境における意思決定支援マルチエージェントシステム" 情報処理学会第53回全国大会講演論文集. 2. 233-234 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Kitamura: "Metaviewer and Metacommander : Applying WWW Tools to Genome Informatics" Genome Informatics 1996,Universal Academy Press. 137-146 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] Y.Kitamura: "Organizational Strategies for Multiagent Real-time Search" Proceedings Second International Conference on Multi-Agent Systems, AAAI Press. 150-156 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] M.Yokoo: "Multiagent Real-Time A ^* with Selection : Introducing Competition in Cooperative Search" Proceedings Second International Conference on Multi-Agent Systems, AAAI Press. 409-416 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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