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忘却と一般化による事例ベースの洗練化に関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780378
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 知能情報学
研究機関帝京大学

研究代表者

渡辺 博芳  帝京大学, 理工学部, 助手 (40240519)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワード事例ベース推論 / 忘却 / 一般化 / 知識工学
研究概要

1.事例一般化による洗練化手法と忘却による洗練化手法の比較
まず,一般化・特殊化による事例ベースの洗練化手法として,事例の解を修正すること無しに問題に適用できた場合に事例の一般化を行ない、事例の適用に失敗した場合に事例の特殊化を行うシステムを作成した.また,忘却による洗練化手法として,事例ベースに登録する事例数を制限し,新事例登録の際には既存の事例を1つ忘却するシステムを作成した.忘却する事例を選択するいくつかの戦略を実験により比較し,事例の信頼度と新事例との距離に基づいて事例を忘却する戦略が有効であることがわかった.一般化による方法と忘却による方法を実験的に比較した結果,事例の修正プロセスまで含めた問題解決においては,忘却による方法の方が最適解の割合は高く,事例修正プロセスを含めない問題解決においては一般化による方法の方が高い最適解の割合を示した.また,問題解決時の事例検索機能の戦略を変えて実験を行ったところ,忘却による方法は事例検索戦略の違いの影響を受けるのに対して,一般化による方法は検索戦略の違いに比較的ロバストであることが明らかになった.
2.一般化と忘却の組合わせによる洗練化手法の検討
上で述べた一般化による洗練化手法と事例数制限による忘却手法は容易に組合わせることができるため,これらを組合わせたシステムを作成し,実験を行った.最適解の割合に着目して評価すると,組合わせたシステムはもとの2つのシステムの中間的な性能を示した.2つの手法を組合わせることにより,もとの手法を越えるような相乗効果はなかった.一般化と忘却の組合わせについてはさらに検討が必要である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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