研究課題/領域番号 |
08780391
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研究種目 |
奨励研究(A)
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配分区分 | 補助金 |
研究分野 |
情報システム学(含情報図書館学)
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研究機関 | 電気通信大学 |
研究代表者 |
大森 匡 電気通信大学, 大学院・情報システム学研究科, 助教授 (30233274)
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研究期間 (年度) |
1996
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研究課題ステータス |
完了 (1996年度)
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配分額 *注記 |
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
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キーワード | モバイル・コンピューティング / エージェント / 情報資源ネットワーク / Java / リモート・プログラミング / 仲介者機構 |
研究概要 |
本研究では、普遍的・自然発生的な情報資源からなるネットワークを対象に、永続オブジェクト管理機能を有したスクリプト言語Persistent Perlとその情報検索スクリプトの対話的合成機構とを提案し、その遠隔プログラム機構を使って移動計算機に適した情報探索仲介者機構を実現した。具体的には、Persistent Perlを情報資源の外部仕様記述言語(いわゆるプロセル化)として捉え、任意の情報資源の外部仕様をこの言語でオブジェクト指向関係モデルに従って記述する。移動計算機側の仲介者機構は、移動中に遭遇した情報資源からこの仕様を集めていき、その断片的な仕様の集まりからユーザの指示に沿って新たに検索スクリプトを合成する。本研究では、この方針に沿って以下の成果をあげた: 1:上述した仲介者処理機構を実際に移動型携帯計算機に載せて運用し、情報検索スクリプトを移動計算機側で対話的に合成する機構をPersistent Perlの仕様記述部に導入した。具体的には、スクリプト合成のための項書き換え規則を仕様に含め、遠隔プログラムで移動計算機へ送って検索スクリプトを合成することにした。 2:試験運用では、Java言語による実行可能画像データ、事務データ、World Wide Web探索エンジンの外部仕様を記述し、それらを接続・利用する検索スクリプトを移動計算機側で合成した。また、移動計算機上でこれら仕様を管理・再利用するインタフェース部を試作した。 上記成果により、オブジェクト関係モデルで代表的な情報資源の外部仕様が記述できることがわかり、その結果、移動計算機向けの仲介者機構の基本的機能が実現できた。
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