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マルチコンピュータ環境における負荷分散プロトコールに関する研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780392
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 情報システム学(含情報図書館学)
研究機関金沢大学

研究代表者

小林 真也  金沢大学, 工学部, 助教授 (10234824)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
1996年度: 1,000千円 (直接経費: 1,000千円)
キーワードマルチコンピュータ / 負荷分散 / 協調的アルゴリズム
研究概要

本研究では,このようなネットワークで相互に接続された複数の計算機が存在する環境(以下,マルチコンピュータ環境)における負荷分散方式の提案を行なうことを目的として研究を行っている.
提案方式である自律負荷分散方式は,負荷を持つコンピュータが自らの持つ情報をもとに,処理の依頼先コンピュータを自律的に決定し,依頼先コンピュータと1対1通信による交渉を行なうことで負荷の分散を実現する方式である.また,処理の実行を依頼されたコンピュータも,自らの持つ情報をもとに依頼の諾否や別のコンピュータへの更なる依頼の実行を自律的に決定する方式である.
本年度はシミュレーション評価によって得られた.以下の点についての発表を行った.
・負荷の投入が均一であり,各計算機の処理能力が均一である場合に,同方式を用いない場合にタスクの処理を行なえない様な高負荷時においても,タスク処理を行なうことができる.
・負荷の投入が特定の計算機に集中する不均一負荷状態においても,全体の負荷が均一となるような負荷の分散を行える.
・各計算機の処理能力が異なる場合に,低負荷時には処理能力の高い計算機へのタスク割当てが行なえ,高負荷時には全てのタスクの処理時間の均一化が行える.
・セグメント化されたネットワークのように,ノード間で通信時間が異なる場合においても,適切な負荷分散が行える.
また,自律負荷分散方式を同一機種コンピュータが単一のイーサネットに接続されたマルチコンピュータ環境への実装を行い,実際のシステム上での評価を行った.その結果,シミュレーションと同様の結果を得ることができ,自律負荷分散方式が実際のシステム上でも有効であるとの知見を得た.なお,これらの結果については,現在学会論文誌への投稿を準備中である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 小林真也: "マルチコンピュータシステムにおける自律負荷分散方式" 電子情報通信学会論文誌. J-D-1・11. 903-916 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 田中義幸: "自律負荷分散方式の実装と評価" 電子情報通信学会コンピュータシステム研究会技術報告. 96・231. 1-8 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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