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状況認知の異なる複数の主体からなる社会集団における認知の学習過程の分析

研究課題

研究課題/領域番号 08780420
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学
研究機関東京工業大学

研究代表者

高橋 真吾  東京工業大学, 大学院・総合理工学研究科, 助手 (20216724)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
800千円 (直接経費: 800千円)
1996年度: 800千円 (直接経費: 800千円)
キーワードハイパーゲーム / 遺伝的アルゴリズム / 自律分散システム / ゲーム理論 / 認知の学習
研究概要

複雑な社会状況に含まれる各主体の状況に対する認知が異なることから生じるコンフリクトをハイパーゲームの枠組みで記述し,そのゲームを繰り返すことで各主体が持つ認知を学習していく過程を遺伝的アルゴリズムを用いて分析した.
これまでの研究では二人ハイパーゲームにおいて一方のみが認知を学習し,他方は「自然」であるという仮定のもとに学習しない場合が扱われていた.本研究では,社会集団に含まれる各主体が同時に並列的に状況認知を表す自己の利得行列を改善する方法を明らかにした.
具体的には,利得行列を学習するプレーヤは集団を構成し,各自のゲームの結果の情報を交換する「ネットワーク型意思決定」を行うと仮定し,ゲームの結果をもとに二つの集団の各プレーヤは同時並列的な情報交換を行い,各自の利得行列を変更する.各自の利得行列は遺伝的アルゴリズムにおける適応度関数によって評価されるが,適応度関数の設定に依存して交換される情報の有効性が決定される.
本研究では特に,自律的主体の状況認知の学習のためには,ゲームの直接的な結果だけでなく,それらを集団内で交換することにより,状況に対する大域的な情報として解釈することが必要なことを主に明らかにすることができた.本研究の結果は,自律的主体からなる多主体系における状況認知の学習過程のモデルの構築に貢献することができる.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (2件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (2件)

  • [文献書誌] 高橋真吾: "主体間の相互認識の学習が可能となるための情報の特徴" '96春季経営情報学会発表大会要旨集. 209-212 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 五十嵐,高橋,中野: "ハイパーゲーム的状況における相互認識の学習過程に関する基本的枠組み" 計測自動制御学会システムシンポジウム予稿集. 75-80 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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