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部分観測下の最適消費・投資決定問題の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780422
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学
研究機関一橋大学

研究代表者

桑名 陽一  一橋大学, 経済学部, 講師 (30272769)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
700千円 (直接経費: 700千円)
1996年度: 700千円 (直接経費: 700千円)
キーワード最適消費・投資決定問題 / 部分観測 / フィルタリング / マルチンゲ-ル解
研究概要

本研究では,連続時間金融市場に参加する小規模投資家の効用最大化問題において,不確実性をもつ資産の平均収益(対数拡散過程の場合のドリフト・パラメータ)が観測不可能である場合を考察する.Merton(1971)によって与えられた従来の完全観測下モデルの枠組みでは,対数ブラウン運動に従う不確実資産の価値過程のパラメータは既知の定数であると仮定されていた.統計学的な見地からすれば,この完全観測の仮定はきわめて非現実的であり,また実践への応用に関しても,消費・投資主体の持つ事前情報を最適化問題に反映させることは,より有益な判断材料を与えることになる.
本研究では,Fleming and Rishel(1975)で扱われている標準的な消費・投資決定問題について,そのドリフト・パラメータが未知の場合を考察した.拡散パラメータは既知かつ時不変であるものと仮定する.
一般的な効用関数と定数ドリフトの過程の下で,完全観測問題の解析解が,Karatzas,Lehoczky and Shreve(1987)によるマルチンゲ-ル・アプローチによって得られたことは有名である.マルチンゲ-ル・アプローチにより,部分観測問題は2つの退化した楕円型偏微分方程式のコ-シ-問題に帰着される.これら2つのコ-シ-問題から退化型ハミルトン・ジャコビ・ベルマン方程式が確認される.この結果は一般的な退化型消費・投資決定問題に関するマルチンゲ-ル解の特殊型として扱うことができる.(Hitotsubashi Journal of Economics,1997発表予定)
一般的な効用関数を仮定した単純ベイズ・ドリフト問題の明示解については,現在論文を準備中である.

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (1件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (1件)

  • [文献書誌] Yoichi KUWANA: "Martingale Solutions to Degenerare Consumption/Inverstment Problems." Hitotsubashi Juonal of Economics. (発表予定). (1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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