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交通網に注目した地域間・地域間構造の視覚化技術の研究

研究課題

研究課題/領域番号 08780428
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 社会システム工学
研究機関東北芸術工科大学

研究代表者

古藤 浩  東北芸術工科大学, デザイン工学部, 助教授 (60244985)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード時間距離地図 / 時間距離網 / 視覚化 / 地域構造分析 / 公共交通 / 情報通信トラフィック / 二項重力モデル
研究概要

本課題では時間距離データの構造を表現する新手法として時間距離地図(本研究では「時間距離網」と呼ぶ)を開発し、その用途、、限界と可能性を考察した。時間距離網は対象都市群とある基準によって選んだ都市群とその都市間関係を表す辺によって構成する表現手段である。従来時間距離に関する地域構造の表現に使われている多次元尺度近似法に比較すると、時間距離網では次の2点の長所がある。(1)辺に関して誤差を含まないので、図の信頼性と限界が明らか。(2)個々の都市間関係が辺によって表されているので、辺の太さ、色などによって情報(例えば交通量など)を付加して表現できる。また、次の2点の短所が挙げられた。(1)辺の数・長さによって作図できない場合がおきる。(2)地域構造は辺によってのみ意味を持つので、慣れないと図の意味についての誤解がおきることがある。これらの短所に対しては(1)作図可能の必要条件の研究、(2)特殊なスケール等の工夫などによって誤解しにくくする、といった改良を行った。
本研究の結果によって、今後、地域構造を表現する場合には、必要に応じて二種類の方法から目的に沿うものを選ぶことが可能となった。なお時間距離網はデータに対して一意に決まる作図法ではないため、作図アルゴリズムの設計が難しく、当初の目的の一つとした作図の自動化は未完成である。今後の課題として追求していきたい。
公共交通に注目した時間距離網によって関東・中部地方、東北地方、山形県の精細な都市間構造、ヨーロッパの各国の地域構造を分析した。またこの手法を情報交通(通信通話)データの表現・分析に活用することを目的とした研究も進めている。これについてはデータ作成が終了し、表現の基礎となる通信構造の数理モデル「二項重力モデル」を構築した。このモデルはまだ説明力が不十分なので、改良を加えた上で、地域構造の視覚化を進める計画である。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書
  • 研究成果

    (4件)

すべて その他

すべて 文献書誌 (4件)

  • [文献書誌] 古藤浩: "時間距離網の視覚化と地域構造分析-東北地方の都市連関構造-." 東北芸術工科大学紀要. 3. 94-103 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 古藤浩: "時間距離網による地域構造の視覚化." 日本地理情報システム学会講演論文集. 5. 198-199 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 古藤浩・長谷川文雄: "二項重力モデルによる東北地方の通話構造の分析" 日本OR学会秋季研究発表会アブストラクト集. 89-94 (1996)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書
  • [文献書誌] 古藤浩・長谷川文雄: "Phone Traffic Structure and Effect of Distances-Using Binomial Gravity Model" 10th European Colloquium on Theoretical and Quantitative Geography.(1997)

    • 関連する報告書
      1996 実績報告書

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公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

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