• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 前のページに戻る

火砕流の流動・堆積に関する数値シミュレーション

研究課題

研究課題/領域番号 08780434
研究種目

奨励研究(A)

配分区分補助金
研究分野 自然災害科学
研究機関京都大学

研究代表者

里深 好文  京都大学, 防災研究所, 助手 (20215875)

研究期間 (年度) 1996
研究課題ステータス 完了 (1996年度)
配分額 *注記
900千円 (直接経費: 900千円)
1996年度: 900千円 (直接経費: 900千円)
キーワード火砕流の流動 / 火砕流の堆積過程 / 火砕物質の細粒化 / 被害範囲の予測 / 2次元数値シミュレーション
研究概要

本研究では火砕流による被害範囲を高精度に予測するため、以下のような検討を行った。まず、雲仙普賢岳で発生した火砕流に関する資料を基に、メラピ型火砕流の発生から流下に至る過程を調べてみた。その結果、流下開始直後の火砕流は、大きな溶岩ブロックで形成される粒状体流れとなっていること、その粒子が自爆や衝突などによってガスを噴出しながら細粒化するにつれて流動化現象(fluidization)が起こることなどが分かった。そこで、粒状体流れや流動化流れに関する研究をもとに、模擬火砕流に関する流路実験の結果を用いて、火砕流の抵抗則を導いた。粒子の細粒化過程に関しては、粒子の崩壊過程で生じる層流せん断がその主たる要因であると考え、粒子の衝突回数を速度勾配と粒子数密度を用いて評価した。これにより、粒子数の増加率を計算し、粒径、粒子数の時間的変化を表すことが可能となった。ついで、火砕流の堆積過程に関する流路実験の結果を基に、流動化流れにおける火砕流の堆積速度を求めた。この速度は堆積過程が静的な釣り合い条件から決定されると仮定した結果、得られたものである。以上のような検討をもとに、火砕流の流動・堆積現象に関する2次元数値シミュレーションモデルを構築した。このモデルを1991年6月3日に雲仙普賢岳において発生した火砕流に適用してみた。火砕流の供給量を50万m^3とし、流動化流れが生じる限界の粒径を1mmとして計算を行った結果、火砕流の堆積範囲をかなり良好に再現できることが判明した。

報告書

(1件)
  • 1996 実績報告書

URL: 

公開日: 1996-04-01   更新日: 2016-04-21  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi